14年~17年は後傾色が強かった有馬記念。しかし、18・19年は道中で大きな緩みが入らない厳しいラップ構成。タフでスタミナと持続力が問われるレースとなった。
今年キモとなるのは①バビットと⑥キセキの主導権争い。⑥キセキは、前走のジャパンCでコントロールが効かず、超ハイペースを刻んでの臨戦。今回はクロス鼻革を着用して手応えを掴んでいるようだが、本質的に持続タイプのためスローで番手に収まる形は考えづらい。時計がかかっている今の中山の芝も考慮すると、今年もスタミナと持続力を重視。
狙いは⑩カレンブーケドール。ジャパンCでも3強の一角崩しを期待して◎を献上したが、惜しくも4着。それでも3~4角で外から押し上げるレース内容は負けて強しと言えるものだった。今回は鞍上が池添騎手にスイッチ。関西所属ながら、中山の芝重賞でベタ買いしてもプラス回収になる中山巧者。この馬の機動力とは手が合いそうだ。惜敗にピリオドを。
12月27日(日)付、東京スポーツ掲載分)
※なお、当コラムは金曜午前段階で執筆されたものです。当日の馬場傾向を踏まえた上での最終結論◎◯▲は『競馬成駿』にてご確認ください!
「競馬成駿」はコチラ!


今川秀樹
IMAGAWA HIDEKI
ラップ理論のパイオニア・上田琢巳も唸る分析力を誇る、競馬JAPAN発の若手予想家・今川秀樹。6年連続で年間黒字収支を達成している男が、「配当面からも期待値の大きい馬」に狙いを定め、本当に買う価値のある◎本命馬をお届けする。