【土曜阪神11R シリウスステークス】
(ダ2000m 15:35発走)
◎6.フサイチセブン
(父Fusaichi Pegasus、母父Vice Regent)
このレースのポイントは3点です。
1.父ミスプロ系圧倒的有利
2.芝でも走れる血統、馬
3.リピーター性が強い
まずは「1.父ミスプロ系圧倒的有利」というポイントについてです。
【シリウスSで好走した父ミスプロ系】
12年1着ナイスミーチュー(父キングカメハメハ)
12年2着ヤマニンキングリー(父アグネスデジタル)
11年1着ヤマニンキングリー(父アグネスデジタル)
11年2着キングスエンブレム(父ウォーエンブレム)
11年3着フサイチセブン(父フサイチペガサス)
10年1着キングスエンブレム(父ウォーエンブレム)
10年2着ラヴェリータ(父アンブライドルズソング)
09年3着ゴールデンチケット(父キングカメハメハ)
08年2着ワンダースピード(父キンググローリアス)
07年3着ワンダースピード(父キンググローリアス)
と、このレースが阪神ダ2000mで施行されるようになって以来、毎年1頭は馬券に絡む「父ミスプロ系」。現在、3年連続でワンツー決着と、その支配力は圧倒的とも言っていいレベルにあります。たしかに該当馬が多いことはありますが、まずは父ミスプロ系の馬を選別し、そこから本命馬を選ぶというスタンスが妥当でしょう。
そのミスプロ系も含めて、さらに枠を広げると「2.芝でも走れる血統、馬」というポイントに繋がります。
【シリウスSにおける“芝OK血統”の好走例】
12年1着ナイスミーチュー(父キングカメハメハ)
11年1着ヤマニンキングリー(父アグネスデジタル)
10年3着チョイワルグランパ(父マンハッタンカフェ)
09年2着ダークメッセージ(父ダンスインザダーク)
09年3着ゴールデンチケット(父キングカメハメハ)
08年3着ダークメッセージ(父ダンスインザダーク)
【シリウスSにおける“芝実績馬”の好走例】
12年2着ヤマニンキングリー(札幌記念ほか重賞2勝)
11年1着ヤマニンキングリー(札幌記念ほか重賞2勝)
11年2着キングスエンブレム(3歳時に芝のオープン勝ち)
10年1着キングスエンブレム(3歳時に芝のオープン勝ち)
09年2着ダークメッセージ(日経新春杯2着)
09年3着ゴールデンチケット(毎日杯2着)
08年3着ダークメッセージ(日経新春杯2着)
まあ、該当馬は「1.父ミスプロ系圧倒的有利」というポイントと重複する馬が多いことは間違いありませんが、非ミスプロ系で馬券になる馬は、だいたいこのパターンを満たしていると考えることができます。万が一、非ミスプロ系から攻めようと思う場合、「他の要素で買いたいけど、父ミスプロ系じゃない」というような場合には、血統もしくは自身のキャリアから芝でもOKと判断できるかどうかに着目することをおススメします。
最後にリピーター性について。実はこれがシリウスSのおいて最も重要なポイントかもしれませんね。
【シリウスSのリピーターホース】
ヤマニンキングリー(11年1着、12年2着)
キングスエンブレム(10年1着、11年2着)
ダークメッセージ(08年3着、09年2着)
ワンダースピード(07年3着、08年2着)
リピーターが多いということは、それだけそのレースで特殊な適性が要求されるということの証明です。求められる適性が特殊だからこそ、その適性を持った同じ馬が何度も馬券になるわけですね。先の父ミスプロ系偏重の血統傾向も合わせて考えれば、シリウスSにおいて特殊な適性が要求されるということは明らかと言っていいでしょう。
以上の点をベースにすると、今年の上位候補は以下の通りとなります。
6.フサイチセブン
13.ナイスミーチュー
15.ハートビートソング
13.ナイスミーチューはミスプロ系キングカメハメハ産駒で昨年のこのレースの勝ち馬。15.ハートビートソングは父ミスプロ系ではありませんが、芝OKのゼンノロブロイ産駒で自身も芝でアルゼンチン共和国杯2着の実績があり、このコースも2戦2勝と適性を実証しています。6.フサイチセブンはミスプロ系フサイチペガサス産駒で、2年前のこのレース3着馬。昨年も1年ぶりという不利な状況ながら3着グレープブランデーとクビ差ですから、リピーターに準ずる適性を見ていいでしょう。
普通は13.ナイスミーチューが本命、逆転があれば15.ハートビートソングという予想になりますが、両者とも上位人気は必至の存在。そうなると、前者は昨年より3.5キロ斤量が増えている、後者は休み明けと目に見える減点材料が気になります。
ならば、馬券的な狙い目は◎6.フサイチセブン。休み休みにしか使えない馬ですから、前走の小倉戦から続けて使える点は加点材料でしょう。前2年より軽い57キロの斤量も魅力。前2年より着順を上げてきても驚けない下地はあると見ました。
境和樹
立教大学部法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
「競馬成駿」はコチラ!
境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。