【土曜 東京11R 富士ステークス(GⅢ)】
(芝1600m 15:45発走)
◎7.レッドアリオン
(父アグネスタキオン、母父ダンシングブレーヴ)
昨年は◎クラレントで上手く行ったこのレース。それにあやかって…というわけではありませんが、今年はその弟にあたる7.レッドアリオンが本命馬。前走の大敗一発で評価が落ちていますが、出遅れながら猛然と差を詰めたNHKマイルC、そしてフローラルウォーク賞で見せたパフォーマンスから、このレベルに入っても通用するだけの力は持っているはず。これから指摘する血統的なポイントは満たしていますから、反発必至と見ます。
この富士Sというレースは、とにかく『欧州スタミナ血統』を持った馬がバンバン馬券になるレース。特にニジンスキー系、それから凱旋門賞血統と言われるくらいの重たい欧州の血を持っている馬を狙うべきです。
【富士Sと欧州血統】
12年1着クラレント(母父ダンシングブレーヴ)※父ダンスインザダークはサンデー×ニジンスキー
11年1着エイシンアポロン(母父サドラーズウェルズ)
11年2着アプリコットフィズ(父ジャングルポケット@トニービン)
10年2着ライブコンサート(父シングスピール)
10年3着ガルボ(母父ジェネラス)
08年3着バトルバニヤン(父ジャングルポケット@トニービン)
07年1着マイネルシーガル(父ゼンノエルシド)
07年2着マイケルバローズ(母父ロイヤルアカデミー)
と、ニジンスキー系を筆頭に凱旋門賞血統など欧州的な要素をタップリ持った血が活躍していることがお分かり頂けると思います。ジャングルポケットは欧州血統というイメージが湧きづらいと思いますが、凱旋門賞を勝ったトニービンの仔ですからね。血統的に欧州的を要素を持ち合わせていると考えることはできます。
ちなみに、上記表には挙げませんでしたが、10年の勝ち馬ダノンヨーヨーはダンスインザダーク産駒。このダンスインザダークといえば、「サンデー×ニジンスキー系」ですからね。このダノンヨーヨーもニジンスキー系内包馬という点で富士Sのテーマを満たしていたと言うことができます。
正直、先週までの東京芝は例年より少し時計が掛かり、馬力の要求値が高まることによりミスプロを筆頭とした馬力血統が走りやすくなっています。この直近の傾向からすると、例年の富士Sとは真逆の血統が上位を席巻する可能性も否定はできません。
ただ、毎度申し上げている通り、重賞レースに関しては直近の傾向より過去の同レースの傾向を重視するのが私の基本スタンスです。まだ今週の競馬を見ていない段階ということも含めて、例年通り、『富士Sは欧州スタミナ血統重視』というテーマで攻めたいと思います。
さて、このテーマに合致する馬を抽出します。今年の該当馬は以下の通り。
1.ブリッツェン(母父カーリアン)
7.レッドアリオン(母父ダンシングブレーヴ)
9.ダノンシャーク(母父カーリアン)
11.ガルボ(母父ジェネラス)
15.ダノンヨーヨー(父ダンスインザダーク)
以上が私の考えるテーマ該当馬。この中から冒頭で述べた通り◎7.レッドアリオンを選びました。昨年のクラレントとの兄弟制覇に期待します。
境和樹
立教大学部法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。