【土曜 阪神11R 第64回 朝日チャレンジカップ】
(芝外1800m 15:45発走)
◎9.ゴットフリート
(父ローエングリン、母父サンデーサイレンス)
昨年も書きましたが、このレースはハンデ、別定の差こそあれ、実質は鳴尾記念です。というわけで、過去の傾向分析としては、昨年の結果だけでなく過去にこの時期で行われていた鳴尾記念の傾向も参考にすることができます。そうすると、非常に顕著な血統傾向が浮上してきます。
ちなみに、この予想コラム内では『昨年の朝日CC+それ以前に阪神芝1800mで行われた鳴尾記念』を『過去の朝日CC』とまとめて表記しますので、予めご承知おきください。
過去の朝日CCに現れる顕著な血統傾向と言えば、「欧州的鈍重血統」「長距離向きのスタミナ血統」が強いということです。早速、過去の該当馬をピックアップしておきましょう。
【過去の朝日CC好走馬の特徴】
12年1着ショウリュウムーン
(母父ダンスインザダーク)
12年2着アドマイヤタイシ
(父シングスピール)
12年3着タガノエルシコ
(母父ダンスインザダーク)
11年1着レッドデイヴィス
(母父トニービン)
11年2着ショウナンマイティ
(父マンハッタンカフェ)
11年3着サダムパテック
(母父エリシオ)
10年1着ルーラーシップ
(母父トニービン)
10年2着ヒルノダムール
(母父ラムタラ)
08年2着ナムラマース
(母父フレンチグローリー)
07年1着ハイアーゲーム
(母父ローソサエティ)
ダンスインザダークやマンハッタンカフェなど、長距離G1で好走馬を出しやすい種牡馬や、サドラーズウェルズ、トニービン、ラムタラといった、いわゆる凱旋門賞血統。こういった欧州的な持続力、スタミナ血統が並んでいることは特徴的。これこそが、朝日CCというレースのポイントになります。
このポイントに従って、今年の出走馬から検討すべき馬を挙げると…
1.マイネルラクリマ
(父チーフベアハート)
4.カルドブレッサ
(父ジャングルポケット)
5.ラウンドワールド
(母父トニービン)
9.ゴットフリート
(父ローエングリン)
14.ゲシュタルト
(父マンハッタンカフェ)
このあたりが今年の候補。この中から、◎9.ゴットフリートが狙い目だと思います。
父はサドラーズウェルズ系のローエングリン。ローエングリン産駒と言えば、以前から指摘しているとおりレコード決着の常連である典型的な持続力血統(レコードが出るということは、道中のアップダウンが少ない競馬になるということですから、必然的にスピードの持続力とスタミナが問われます)、このレースに対する適性は高いと思います。
この馬自身、印象は地味ですが、これまで1.0秒以上負けたことはありませんし、同じ1800mの共同通信杯では、今回人気になっているラウンドワールドに先着しています。それを考えれば1キロ差は、儲けモノでしょう。変わって不思議ないと思います。
境和樹
立教大学部法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。