【菊花賞】スタミナは折り紙付きのゲルチュタールに注目!
10/26(日)京都11R 菊花賞(GⅠ)
春にはGⅠに及ばなかったクチが順当に力をつけて臨む菊花賞で、まず総括しなければならないのが神戸新聞杯。前週のセントライト記念より今回に近い距離だった上に、激しい直線の攻防があったからだ。
そこを際どく通過したように見えるエリキング。
つまり、骨折明け2戦目だったダービーでさえ5着に食い込んだのはポテンシャル開花として良い。
問題は、攻め強化が叶った秋初戦と異なり、直前を含め、単走でのしまい重点のみといった点。TRで出し切った感を醸し出しているのが少々気になる。
その直近で流れに乗った運びだったのがショウヘイ。
何より、前目で捌ける器用さはコーナーをより多く切る設定で更に生きよう。直前はお馴染みのポリだったが、前哨戦を経ての立ち上げが早かったのに加え、CW5Fのベストをビッシリ追って更新した中間さえある。上昇度に限ればライバル以上。
同じ友道厩舎のライトトラックも警戒すべき存在。
むしろ、そのレース振りが距離延長での前進を予感させるし、今回は最後までCWと鍛錬に余念なし。+10キロと緩かった先月が格好の叩き台になった。
問題はエネルジコの取り扱い。
けれども、その鋭さを生むのは、弓を引き絞るかの如く、前半で矯めに矯めるから。ステイヤーといったカテゴリーに属する気性ではないのと、淡々と流れること必至となれば、動き出しの難しさも生じそう。信頼度は高くない。
それならばレッドバンデ。
しかも、ワンサイドだった6月を経て、秋初戦では再びのGⅡでやはり僅差。ラスト1F過ぎの不利をパスできなかったのは、速い脚に欠けたが為。
体型的にもステイヤータイプと決めつけられる分、長丁場での大駆けがあり得る。加えて、前回時よりスッキリとしたシルエットでやはり鋭い反応で締めたのがラスト2週。実戦さながらで駆け込んだ感じだった過程の先月より、ゆとりを持って動きが洗練されたことを特に強調したい。
意外にも下馬評が低いのがセントライト記念組で、そこでの2着ヤマニンブークリエにも目を配るべき。
最後に是非触れておきたいのがゲルチュタール。
ロングスパートが可能なスタミナには折り紙がついているわけで、菊花賞が如何にも似合う。
加えて、1週前のオーバーワークが祟ってのマイナス体重で猛暑の影響を受けたと思える状況を撥ね返したのは底力のなせる業で、半マイル行き出しの最終追いでも前回時より速い時計と好材料揃い。
夏前の1戦が道悪での圧勝だったが、キャリア2戦目の芝2000mで1分58秒台突入があったように、馬場を問わぬ守備範囲の広さも◎の根拠に。
10/25(土)東京11R アルテミスS(GⅢ)
土曜に重賞が組まれている府中、2歳牝馬によるアルテミスSではマルガが熱視線を浴びている。
翌日の古馬OPでもレコードが出た高速設定だったとはいえ、スタートしての4F目からピッチを上げたまま、ゴールまで余裕綽々。その過程では現地入りしてから軽目だったのとは逆に、栗東に腰を落ち着けての調整だった今回は先週までに7F追い2回と強度UPは火を見るよりも明らか。マイルに替わることを含め、上積みしかない。
唯、ここでは敢えてモンローウォークを取り上げる。
しかも、初戦ゆえ集中し切れたとは言えぬ走りでも、回転の速さで次元の違いを見せつけたのだ。
3戦1勝ながら新潟2歳Sでの2着があるタイセイボーグ。
勝ち馬とはレベルが違い過ぎた直近からであれば、牝馬限定に替わることでも大崩れは考えにくい。
また、同じ関西馬のフィロステファニも。
無論、如何にも華奢で早い時期に完成域に近づいた兄ソールオリエンスとは異なるが、夏場より1週早く始動できたことで中身はそれ以上。上位には関わってきそう。
10/25(土)新潟11R 魚沼S(3勝クラス)
早くも最終週を迎える新潟からは土曜メインのウインオーディンを狙う。
実際、0.1秒差だった8月でさえ、前半から宥めるのに苦労した上に、箍が半ば外れた3角から強引に捲らざるを得ない状況に。
その轍を踏まんとの工夫があるのが今回。3頭併せで締めた当時と異なり、ラスト2週が単走とリラックスさせつつ、外ラチに触れんばかりのコース取りで負荷を落とさずまま伸びやかな動きと心身ともに前回以上。
今回はリズム良く脚を矯められた2走前同様の2000mに替わるとなれば、ラストで切れに切れそうなイメージが。
現に、突き抜けそうな感じで迎えた直線では前が詰まって強目程度の脚色で終わっただけに、そこでの2着アスクナイスショーとの逆転があって良いわけ。


