【みやこS】復調の兆しを見せた一戦!/致命的な不利のあった一頭【AR共和国杯】
復調の兆しを見せた一戦!
FILE:11/9(日)京都11R
みやこS(GⅢ)
メインレースでは不良馬場まで悪化し、速い走破時計が予想される中でゲートインが完了。ラムジェットとロードクロンヌ、エアロロノアが出遅れて後方からのレースになった。
押してハナに立ったのはレヴォントゥレット。坂井騎手のダブルハードボンドは自厩舎の馬に先頭を譲って2番手をキープ。アウトレンジと早めに追い上げたロードクロンヌが中団からといったレース展開。
レースが動いたのは3コーナー過ぎ。2番手のダブルハートボンドが抑えきれずにレヴォントゥレッドを交わして早めに先頭に立ち、そのまま直線に向くと他馬を圧倒。みやこSでは牝馬として初めての勝利を飾った。
勝ち時計の1.47.5秒は2009年にウォータクティクスがマークしたレコードを16年ぶりに更新。鞍上の坂井騎手も、先週のブリーダーズCクラシック制覇の余韻も冷めぬまま2週連続での重賞制覇。強い4歳世代に新たな駒も加わり、人馬ともに新たなスターが誕生した。
勝負どころでは内で上手く立ち回り、直線もインから差してきた7番人気サイモンザナドゥが2着に健闘。オープン入り後、2戦続けて重賞で連対を果たす現在の充実ぶりを証明した。
発馬のロスが痛かったロードクロンヌが、外から良い脚で伸びて3着に入線。休み明けで完調にはなかったとは言え、ここまで追い上げたのは能力のある証拠だろう。
1番人気のアウトレンジは7着に敗退。道中ついていくのに精一杯の様子で、今日のような高速馬場への適性の差が出てしまった。体調自体に問題はなく、乾いた馬場に戻ってのリベンジに期待したい。
─次はココに注目!─
5人気4着
ラムジェット
出遅れた上に出脚もつかず、馬群から離された後方からのスタートになったのが大きな誤算。4コーナーでは致命的な位置取りだったが、直線で外に出すとゴール前は目の覚める末脚を披露していた。この中間は障害練習を取り入れて精神面での成長がうかがえ、明らかに復調中。今日の馬場ではここまでが精一杯だったが、良馬場でスタートを決めてレースの流れに乗れれば一変がありそう。
(執筆:持木秀康)
FILE:11/9(日)東京11R
AR共和国杯(GⅡ)
致命的な不利のあった一頭
大方の予想通りミステリーウェイの単騎逃げ。気分に任せて後続を離していき、前半5Fは凡そ60秒での通過。そこから2秒ほど離れた位置にマイネルカンパーナ以下の各馬が続いたが、後続の隊列はペースの割に縦長になった。向正面から徐々に後続が差を詰めていき直線入り口ではミステリーウェイに並びかけるところまで接近したが、ここまで終始マイペースで運んだミステリーウェイが直線二枚腰を発揮。ラスト3Fを11.5秒-11.5秒-11.6秒でまとめて後続を完封してみせた。
後続を引き離したうえで1000m通過60秒ほどのペースに持ち込めた時点でアドバンテージを得ていたが、向正面からジワッと12秒台のラップを4本刻んだ松本騎手のエスコートが何よりの勝因。後続に少なからず脚を使わせるペースを刻みつつ自身のお釣りも作れており、逃げとしては完璧なレース運びだったと言って良いだろう。
デビュー戦から騙馬で2戦目からブリンカーも着用してきた癖馬だが、7歳にして充実のキャリアは興味深い。しっかり逃げる、最近の競馬では貴重な存在なだけに、今後のローテーションが楽しみ。
1番人気スティンガーグラスが最後に大外から差し込んで2着。序盤こそ後方位置になったが、ペースが落ち着いた向正面でスッとポジションを挽回する辺りがルメール騎手の達者なところだ。
3番人気で3着だったディマイザキッドも馬込みからよく伸びており、距離延長でもしっかり反応できた点は先に向け明るい内容。
2番人気ホーエリートは周りに合わせてヨーイドンに付き合ったのが良くなかった。止まってはいないが、切れより持久力という自身のキャラクターが生きる流れではなかった。
─次はココに注目!─
8人気4着
セレシオン
前半から良いポジションが取れ脚もしっかり溜まっていたが、直線で持ち出したい外に脚色十分のスティンガーグラスがいたことで進路を見出せず、その隙に内から出てくるローシャムパークやディマイザキッドに前をカットされる場面が。結果、完全に追い出しが遅れてしまったのが致命傷になった。最後の最後に前がバラけてからグイっと伸びた脚色からして、恐らくはスムーズに追い出せていれば勝ち馬とも際どかっただろう。
これで2戦続けて前が捌けず消化不良の競馬になってしまったが、6歳でも能力の衰えが無いのはレースを見る限り明らか。復活の時はそう遠くなさそうだ。
(執筆:久光匡治)
優馬1面の名奉行
優馬
持木秀康
栗東の調教班に所属。優馬の1面にてコラム「オフコース 持論(もちろん!)」を掲載、2016年天皇賞・春にてカレンミロティック(13番人気2着)に単独◎を打ったことは現在でも語り草。推し馬サロンでは関西トレセン捜査班にて予想を提供。
二天一流ホースマン
優馬
久光匡治
YouTube出演中
従来、専門家がその道一本で務めあげる取材と調教。その双方を股にかけ、場所を選ばず活躍する二天一流ホースマンとは彼のこと。馬・人の両側面からあらゆる可能性を探り、時には上位人気馬を印から切り捨てることも辞さない予想スタイルはまさに天衣無縫。優馬の産んだサムライが、今日も未踏の道を征く。


