【エリザベス女王杯】今季は違うぞ、レガレイラ!

【エリザベス女王杯】今季は違うぞ、レガレイラ!

11/13 (木) 美浦追い切りレポート #エリザベス女王杯

11/16(日)京都11R エリザベス女王杯(GⅠ)

斤量利のある3歳が加わるエリザベス女王杯は、普通なら下からの突き上げが顕著になる筈。
柴田卓哉
柴田卓哉

けれども、レガレイラの存在がその様相を許さない。

何せ、既にGⅠ2勝といった勲章は牡馬に混じってのモノで、底力に疑問を挟む余地がないということ。

しかも、同じ2200mだった前哨戦が鮮やか過ぎた。そこでは出入りが激しくなる中、脚を温存できた恩恵があった反面、搭載エンジンの違いが明白になっての2.10.2秒。

これは、その開催ナンバー1どころか、レコードに0.1秒差に迫ったほどで掛け値なし。

確かに、-6キロだっただけに、上積みは僅かだろうが、ラスト2本でスイッチを入れる前回時同様のパターンだったし、真ん中だった3頭併せでは他の追い出しを待ってのスパートから弾けに弾けた。

3歳時は不利と共に、前哨戦でも流れに乗れなかったように、トップフォームになり切れていなかった。今季は違う。
柴田卓哉
柴田卓哉

シンリョクカにも目を向けなければならない。

どんな理由があれ、レガレイラと鼻づらを並べたフィニッシュの昨年があったから。

新潟記念からの直行というのは4歳時同様だが、今年は別定に替わってメンバーの質UPが明らかだったのと共に、レースの上がりが33.2秒と分が悪い展開を撥ね返しての0.2秒差と大威張りできる結果。

確かに、実質の追い切りだった先週が格下2頭に脚色劣勢。が、先頭から2秒以上離れてのスタートだったのなら、むしろそのハードさを取り上げるべきだし、効果が明らかになっているチークPを外して臨んだのだ。

首差しが綺麗になったのを始め、洗練された全体像にこそ着目すべき。
柴田卓哉
柴田卓哉

同じ5歳で下馬評が高いココナッツブラウンの評価は微妙に。

無論、23年デビュー時の422キロからであれば大幅に馬体を増やしているのが示す通り、日進月歩といった段階に突入した挙句、今夏の北海道ではGⅡ2着さえ。

唯、初の2000mで鋭く伸びたといってもあくまでもローカル。更なる距離延長での外回りとなると経験値で劣ることになるのでは。
柴田卓哉
柴田卓哉

それならば3歳。まずは秋華賞で上がり最速だったパラディレーヌ

ゲートに対する不安はまだ拭え切れぬし、先月にも一完歩目が遅かった。

しかし、それをカバーできるTRからの距離延長があって今回は2200mだから、そのウィークポイントには目を瞑れる筈。

それよりも、正攻法で運んだオークス4着や、分の悪い内回りで見せた直近の鬼脚で新たな面を出せたことにスポットを当てるのが得策に。

勿論、ピークだった先月からならそれをキープするのがやっとではあろうが、年長馬相手の54キロでそれを相殺できる。

柴田卓哉
柴田卓哉

もう1頭、是非挙げておきたいのがリンクスティップ

無論、秋初戦の8着には感心できない。唯、あくまでも骨折明けで次を見越した仕上げだったのは明らかだったし、2角までに前2頭は離した形に惑わされた面もあって、1000m通過60.1秒と落ち着いた中、位置を取りに行かなかった。

更に、大飛びゆえ、3角過ぎから伸び伸びと走れずに手応えが劣ったことから中山がネックになったという要素も。

対して、今思えば極めて強力だった3、4着を負かしたきさらぎ賞で京都外回りへの適性が明らかになっている上に、2走前のGⅠではペースダウンした地点からの捲りと強引な運びだったにも関わらず、ラスト1Fまでは脚が持続。積極策での2200mがピタリ嵌るイメージがあるのだ。

そして、1週前での好時計を経た最終追いでさえ坂路53.2秒。攻め強化が実を結ぶ状況を迎えた。少なくとも、内回りの秋華賞が単騎逃げ、前半1000mが後半のそれを0.5秒上回る絶妙のラップバランスながら結局は最後に交わされたエリカエクスプレスより遥かに上の存在とすべき。
柴田卓哉
柴田卓哉

ステレンボッシュの復活ありやなしや。

今季3戦はいずれもラストで伸びる雰囲気がなかったし、札幌記念などは道中からして前進気勢が皆無といった始末で、‘終わった’との印象が。

とはいえ、3歳時の牝馬三冠が1、2、3着と潜在能力には折り紙がついている。

更に、今春の大阪杯と異なり、栗東で調整した3戦ではいずれも首位争いで、それを踏襲したことがきっかけになって不思議ない。

また、1F12秒を切れなかったのがラスト2週だったが、直前の6F79.0秒は、過去3回の栗東追いの中でも格段に速い時計。その強度UPだけでも侮れぬ存在に。

11/15(土)東京11R 武蔵野S(GⅢ)

府中では、チャンピオンズCへの優先権を賭けた武蔵野Sが注目を集める。とはいえ、本番とは異なる距離でしかもワンターンとなると、そこに直結するとして組み立てるよりはマイルへの適性にスポットを当てるのが妥当に。

柴田卓哉
柴田卓哉

2月・フェブラリーSの覇者コスタノヴァには敬意を評すべき。

確かに、そのGⅠは海外遠征に出る馬との兼ね合いがあって手薄になりがち。

しかし、高速ダートだった根岸Sでの豪快な差し切りがあったかと思えば、3週後の良馬場でも完勝と当コースではほぼ完璧。

従って、小回りに苦しんだその後の交流重賞には目を瞑って良いわけだし、6月からのリフレッシュを経て、帰厩後には正面から行く長目追い3本を消化した結果、直前の3頭併せでは定石通りの真ん中で体を目一杯使う豪快さ。

‘らしさ’を前面に出せたのなら、別定59キロでも。
柴田卓哉
柴田卓哉

唯、3歳ルクソールカフェには既に王者の風格が漂っている。

3歳の頂上決戦だった先月の大井は2.4秒と大きく離されたが、3角で1、2番手のワンツーでその2頭より大きく劣る上がり40.7秒に距離適性が表れた分、初勝利がレコードだったマイルに替わるのは格好になる上に、実質の追い切りだった1週前のラストが迫力満点の11.2秒。

行き出し半マイルだった直前を含め、メリハリを利かせたことによっての再覚醒は約束されているということ。
柴田卓哉
柴田卓哉

その昨11月、ルクソールカフェに対してハナ差の惜敗だったアドマイヤデイトナには一目置くべし。

唯、直近が適性云々を持ち出せないほど淡泊なレースだったのには感心できぬし、直後から併せ3本と字面では立て直しに余念がないように映る一方、いずれも緩いラップを刻んだ挙句で全体像も朧気とまだ途上と言わざるを得ない。
柴田卓哉
柴田卓哉

それならばオメガギネス

内々で上手くセーブしつつ運んだ前走は岩田康の好プレーが光った。

それでも、狭い処を割れたのはそれだけの脚をそなえているからだし、60キロを背負っての芸当だったから凄い。

つまり、鍛え切れぬ大和田厩舎からの関西移籍で復活どころか、新たな高みを目指せるまでに。元々、3歳秋の府中で年長馬をナデ斬りにしたことにポテンシャル+適性が表れているのに加え、追い切りがDポリになったのが前回時から。

この仕上げパターンがマッチした直後といったことでも上昇気流に乗っている。
柴田卓哉
柴田卓哉

そのグリーンCCで人気に反する5着だったウェットシーズンを見限ってはいけない。

何せ、ブリンカー着用からの3戦目だった5月には驚異的な時計での圧勝が。要は、内枠なのに何故か消極的になって包まれた前走は三浦のボーンヘッドになるわけ。

しかも、在厩が長かったわりに結果的には緩さが残った先月と異なり、DW1本目の長目追いにして自己ベスト更新まであるように、叩いた効果は絶大。

自分のスタイルを貫くこと最優先なら難なく巻き返せる筈。