【エリザベス女王杯】今季は違うぞ、レガレイラ!
11/16(日)京都11R エリザベス女王杯(GⅠ)
斤量利のある3歳が加わるエリザベス女王杯は、普通なら下からの突き上げが顕著になる筈。
けれども、レガレイラの存在がその様相を許さない。
しかも、同じ2200mだった前哨戦が鮮やか過ぎた。そこでは出入りが激しくなる中、脚を温存できた恩恵があった反面、搭載エンジンの違いが明白になっての2.10.2秒。
これは、その開催ナンバー1どころか、レコードに0.1秒差に迫ったほどで掛け値なし。
確かに、-6キロだっただけに、上積みは僅かだろうが、ラスト2本でスイッチを入れる前回時同様のパターンだったし、真ん中だった3頭併せでは他の追い出しを待ってのスパートから弾けに弾けた。
3歳時は不利と共に、前哨戦でも流れに乗れなかったように、トップフォームになり切れていなかった。今季は違う。
シンリョクカにも目を向けなければならない。
新潟記念からの直行というのは4歳時同様だが、今年は別定に替わってメンバーの質UPが明らかだったのと共に、レースの上がりが33.2秒と分が悪い展開を撥ね返しての0.2秒差と大威張りできる結果。
確かに、実質の追い切りだった先週が格下2頭に脚色劣勢。が、先頭から2秒以上離れてのスタートだったのなら、むしろそのハードさを取り上げるべきだし、効果が明らかになっているチークPを外して臨んだのだ。
首差しが綺麗になったのを始め、洗練された全体像にこそ着目すべき。
同じ5歳で下馬評が高いココナッツブラウンの評価は微妙に。
唯、初の2000mで鋭く伸びたといってもあくまでもローカル。更なる距離延長での外回りとなると経験値で劣ることになるのでは。
それならば3歳。まずは秋華賞で上がり最速だったパラディレーヌ。
しかし、それをカバーできるTRからの距離延長があって今回は2200mだから、そのウィークポイントには目を瞑れる筈。
それよりも、正攻法で運んだオークス4着や、分の悪い内回りで見せた直近の鬼脚で新たな面を出せたことにスポットを当てるのが得策に。
勿論、ピークだった先月からならそれをキープするのがやっとではあろうが、年長馬相手の54キロでそれを相殺できる。
もう1頭、是非挙げておきたいのがリンクスティップ。
更に、大飛びゆえ、3角過ぎから伸び伸びと走れずに手応えが劣ったことから中山がネックになったという要素も。
対して、今思えば極めて強力だった3、4着を負かしたきさらぎ賞で京都外回りへの適性が明らかになっている上に、2走前のGⅠではペースダウンした地点からの捲りと強引な運びだったにも関わらず、ラスト1Fまでは脚が持続。積極策での2200mがピタリ嵌るイメージがあるのだ。
そして、1週前での好時計を経た最終追いでさえ坂路53.2秒。攻め強化が実を結ぶ状況を迎えた。少なくとも、内回りの秋華賞が単騎逃げ、前半1000mが後半のそれを0.5秒上回る絶妙のラップバランスながら結局は最後に交わされたエリカエクスプレスより遥かに上の存在とすべき。
ステレンボッシュの復活ありやなしや。
とはいえ、3歳時の牝馬三冠が1、2、3着と潜在能力には折り紙がついている。
更に、今春の大阪杯と異なり、栗東で調整した3戦ではいずれも首位争いで、それを踏襲したことがきっかけになって不思議ない。
また、1F12秒を切れなかったのがラスト2週だったが、直前の6F79.0秒は、過去3回の栗東追いの中でも格段に速い時計。その強度UPだけでも侮れぬ存在に。
11/15(土)東京11R 武蔵野S(GⅢ)
府中では、チャンピオンズCへの優先権を賭けた武蔵野Sが注目を集める。とはいえ、本番とは異なる距離でしかもワンターンとなると、そこに直結するとして組み立てるよりはマイルへの適性にスポットを当てるのが妥当に。
2月・フェブラリーSの覇者コスタノヴァには敬意を評すべき。
しかし、高速ダートだった根岸Sでの豪快な差し切りがあったかと思えば、3週後の良馬場でも完勝と当コースではほぼ完璧。
従って、小回りに苦しんだその後の交流重賞には目を瞑って良いわけだし、6月からのリフレッシュを経て、帰厩後には正面から行く長目追い3本を消化した結果、直前の3頭併せでは定石通りの真ん中で体を目一杯使う豪快さ。
‘らしさ’を前面に出せたのなら、別定59キロでも。
唯、3歳ルクソールカフェには既に王者の風格が漂っている。
行き出し半マイルだった直前を含め、メリハリを利かせたことによっての再覚醒は約束されているということ。
その昨11月、ルクソールカフェに対してハナ差の惜敗だったアドマイヤデイトナには一目置くべし。
それならばオメガギネス。
それでも、狭い処を割れたのはそれだけの脚をそなえているからだし、60キロを背負っての芸当だったから凄い。
つまり、鍛え切れぬ大和田厩舎からの関西移籍で復活どころか、新たな高みを目指せるまでに。元々、3歳秋の府中で年長馬をナデ斬りにしたことにポテンシャル+適性が表れているのに加え、追い切りがDポリになったのが前回時から。
この仕上げパターンがマッチした直後といったことでも上昇気流に乗っている。
そのグリーンCCで人気に反する5着だったウェットシーズンを見限ってはいけない。
しかも、在厩が長かったわりに結果的には緩さが残った先月と異なり、DW1本目の長目追いにして自己ベスト更新まであるように、叩いた効果は絶大。
自分のスタイルを貫くこと最優先なら難なく巻き返せる筈。


