【マイルCS】本番でこそ真価を発揮する馬も?持続力血統にも注目!

【マイルCS】本番でこそ真価を発揮する馬も?持続力血統にも注目!

11/16 (日) 重賞トレンドジャッジ マイルCS

ポイント①お釣りを残して本番へ

ブライアン
ブライアン梶田

7週連続GⅠの第2幕。今回取り上げるレースはマイルCSだ。

今年の秋のマイル王の座を掴むのは一体どの馬になるのか!

境和樹
境和樹

今年も好メンバーが顔を揃えたね。

中でも注目は、安田記念の上位3頭がそのまま上位を占めた富士S組だよね。

レベルの高さは折り紙付きだと思うけど、まずはこの組について、ブライアンの見解を聞いてもいいかな?

ブライアン
ブライアン梶田

富士Sは、いかにも「叩き台」という仕上げで臨んできた馬が何頭かいたのがポイント。

その代表格が、ジャンタルマンタルソウルラッシュだな。

ジャンタルは、レース後に川田が「前哨戦という造りの中よくやれた」とコメントしていたし、ソウルの団野も「次はもっと良くなる」と言っていたんだ。

境和樹
境和樹

この2頭は十分お釣りを残した状態で、本番に臨めるというわけだね。

毎日王冠を制したレーベンスティールについては、どう思う?

ブライアン
ブライアン梶田

レーベンスティールに関しては、ノーザンファーム天栄がココへ来てレーンを鞍上に配してきた点に着目したいな。

今回は以下の3頭が出走予定の天栄。この鞍上配置を見るに、おそらくチェルヴィニアよりも、レーベンスティールの方が勝負になると見込んでいるんじゃないかな。

ノーザンファーム天栄・調整馬

アスコリピチェーノ:ルメール
レーベンスティール:レーン
チェルヴィニア:マーカンド

境和樹
境和樹

しかも、レーベンスティールはノーザンファームの自家生産馬ではないんだよね。

にも関わらず、コチラに有力騎手を乗せてくるというのは、なかなか意味深い選択だよね。

ブライアン
ブライアン梶田

ああ。あと、他の路線から一頭挙げるとすれば、府中牝馬Sを制したラヴァンダだな。

エリザベス女王杯に向かうという噂もあったが、陣営としては、最初から秋の大目標をこのマイルCSに定めていたようだ。

境和樹
境和樹

この馬の距離適性については、色々な見方があるけれど、ココは現場のジャッジを信じたいところだね。

それでは、私からはこのレースの血統傾向の話を。

ポイント②持続力が求められる一戦

境和樹
境和樹

このレースは、瞬間的なキレよりというよりも、長く脚を使うことが求められるレースでね。

以下のように、 「持続力血統の馬」 が本当によく来ているんだ。

京都開催マイルCS・持続血統好走馬

エルトンバローズ:24年2着
(父ディープブリランテ)

ナミュール:23年1着
(父ハービンジャー)

インディチャンプ:19年1着
(父ステイゴールド)

ダノンプレミアム:19年2着
(母父Intikhab)

ステルヴィオ:18年1着
(母父ファルヴラヴ)

ペルシアンナイト:17年1着、18年2着、19年3着
(父ハービンジャー)

ブライアン
ブライアン梶田

その中に、ハービンジャー産駒が2頭いるというのが興味深いな。

京都のマイルは、それだけ水が合うということだろうか。

境和樹
境和樹

そうだね。マイルCS以外で京都のマイルで行われたGⅠといえば、昨年変則開催となった阪神JFと朝日杯FSがあるけど。

その阪神JFでも、ハービンジャー産駒のアルマヴェローチェが勝利している。特徴あるコースだからこそ、産駒傾向もこうして強く表れるんだ。

ブライアン
ブライアン梶田

ワンターンで右回りと言うと、阪神マイルと近い印象があるんだが、実際のところはどうなんだ?

境和樹
境和樹

実は京都と阪神のマイルは、似て非なるものでね。

というのも、阪神のマイルは直線に急坂が控えているのもあって、ギリギリまで脚を溜めようという心理が働きやすいんだよね。その分、瞬発力の要求度は高くなる。

それに対して、京都は3~4コーナーの下りでスピードが上がるし、直線も平坦だから溜める意識は薄く、長く脚を使う展開になりやすいんだ。

そこで、浮上するのが持続力血統なんだよ。

ブライアン
ブライアン梶田

なるほどな。となれば、今回もそうした持続力に長けた血統の馬には要注目だな!

今回は、各前哨戦の上位馬のジャッジに加え、この舞台で「持続力血統」が浮上する理由についても解説してきた。

ここから年末に向けて、GⅠ戦線はさらにヒートアップ!思い切り楽しんでいこう!それではまた来週!



ブライアン梶田
漢の馬券伝道師 成駿

ブライアン梶田

展開
情報通

チーム成駿の初期メンバー。「勝ちたければ使う側の視点に立て」という清水成駿の教えを自信の背骨とし、”陣営の思惑”を馬券に落とし込む。東西問わず、あらゆる業界人と関係を築き上げており、闇に埋もれる情報を掬い上げる。長年培った勝負勘から厳選指名する金脈馬は必見。



境和樹
ラジオ日本メイン解説 成駿

境和樹

血統
穴党

東京スポーツで予想コラム執筆、『ラジオ日本 土曜・日曜競馬実況中継』にてメイン解説を担当。立教大学法学部卒、合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳を駆使し穴馬を仕留め続ける。得意の血統分析はもちろん、馬場、展開、舞台適性など、あらゆる角度から期待値の高い本命馬を導き出す。