【中日新聞杯】展開向かずも健闘、距離短縮なら面白い

【中日新聞杯】展開向かずも健闘、距離短縮なら面白い

12/14 (日) 妙味解析!回顧ファイル
FILE:12/13(土)中京11R

中日新聞杯(GⅢ)

ダンディズムが出遅れ、ジューンテイクもやや劣勢。最内枠のホウオウプロサンゲが先手を取り切り、2番手にピースワンデュック、3番手にヴィンセンシオという形で、さほど争うことはなく隊列は決まった

当初はホウオウプロサンゲが離して逃げるかとも思ったが、3角あたりでピースワンデュックが先頭に替わり、後続も接近。

直線ではピースワンデュックがそのまま押し切りを図ったが、残り1Fでレッドバリエンテが差し、更にそれをゴール手前で外から伸びたシェイクユアハートが差し切って決着。

2着争いは僅かにレッドバリエンテが制し、3着にジューンテイクとなった。

ここでレースラップ。

12.7 - 10.6 - 11.8 - 12.6 - 12.6 - 12.0 - 11.2 - 11.3 - 11.3 - 11.5

前半3F35.1秒、前半5Fが60.3秒。ホウオウプロサンゲが出して行った分前半も流れて、12月開催だった近8年で4番目。

しかもそこからペースが上がり、後半4F11秒台前半をマークしてレースタイムも近8年で最速と、これは先行勢はかなり厳しい形だった。

勝ち馬シェイクユアハートは元々堅実派タイプだったが、シッカリ勝ち切ったあたりここでは一枚総合力が上だった印象。 流れも味方にできたとは思うが、33.2秒をマークできたのも収穫で、5歳馬ながらまだまだ成長の余地がありそう。来年も期待できそうだ。

2着のレッドバリエンテは行く馬を行かせつつも、シッカリ位置を取ってロスなく運び、直線でも一旦は先頭と見どころ十分の内容だったと思う。 これで初の2000m戦での連対。スタミナ性能が生きたところもあるだろう。長期休養明け2戦目でシッカリ変わり身を見せた。

3着ジューンテイクは発馬でやや劣勢だったが、向正面でじわっと外から進出し始めて最後まで伸びて好走。これで古馬混合戦で初の馬券圏内。こちらも2着馬と同様に、スタミナを生かせる形ならまだまだやれそうだ。

4着だったシンハナーダは重賞初挑戦を思えば悪くない結果。持ち時計もキッチリ詰めることができた。準オープンの前走の内容もよかっただけに、クラスに慣れてくれば

─次はココに注目!─
4人気6着
ピースワンデュック

前述の通りかなり流れたペースで早めの先頭。それでも直線で抵抗はしていたし、流れを思えば見せ場は十分だった。

3歳時は2200mで勝ってはいるものの、準オープンは1600mで勝利をしているだけに2000mは少し長いのかもしれない。距離短縮ならより狙いたい

(執筆:土屋龍太郎)

土屋龍太郎
優馬の若きドラゴン

土屋龍太郎

データ 穴党 分析班
重賞◎
連載コラム

取材力が核となる専門紙の世界において、卓越した馬券への才覚のみを買われ第一線に抜擢された若き昇り龍。大舞台に強く、直近でも2025年NHKマイルC◎パンジャタワー(9人気1着)を射抜くなど数々の特大万券を輩出。年齢のフレッシュさとは裏腹に、その予想には猛者の風格が香り立つ。