【阪神C】出遅れのロスが最後まで響いた一頭

12/28 (日) 妙味解析!回顧ファイル
FILE:12/27(土)阪神11R

阪神C(GⅡ)

今年の阪神を締めくくる恒例のレースだが、今年はスプリント戦を主戦にする馬が多数参加し、バラエティーに富んだメンバー構成になった。

最内枠を活かしてハナをうかがったのはエイシンフェンサーだったが、前走スプリンターズSでも逃げていたジューンブレアがスピードの違いで先頭を奪う。

更にカリボールとグロリアラウスがこれに続き3頭が後続を引き離す展開。前半の3Fが33.0秒と速い流れを作ったことが、このレースの鍵になった。

直線に向くとジューンブレアが後続を何とか振り切り先頭に立ったが アッと言う間に外からエイシンフェンサーとルガルに飲み込まれ万事休す。ジューンブレアにとっては距離が長かった事が敗れた要因だろう。

ゴール手前で抜け出したルガルを、内からナムラクレアが急追。一旦は鼻面が前に出ていたが、首の上げ下げでルガルが差し返す形でゴールイン。レコード決着のおまけまで付きGⅠ馬の底力を見せつける一戦になった。

競り負けたナムラクレアは直線でかなりの末脚を見せたが、ゴール前で狭くなりブレーキをかける不利が痛かった。あれがなければトップスピードに乗ったまま突き抜けていただろう。

同じく直線外から伸びてきたフォーチュンタイムが3着。勝ち馬と同馬は先行争いの前3頭から離れた好位を追走と、この馬の位置がレースのベストポジション。適距離で上手く流れに乗った馬に幸運が舞い込んだ。

─次はココに注目!─
5人気7着
ダノンマッキンリー

いつもの事とは言え、スタートで出遅れたロスが最後まで響いていた様子。4コーナーでは致命的な位置取りから、直線は馬群を縫って追い上げ、4着馬とはタイム差なしのところまで来ていた。

まだ気性に成長の余地を残しているが、秘めた素質は重賞レベルであることは間違いない。今日は馬体重もマイナス8キロと若干細く映ったし、一息入れてリフレッシュしフックラとした体で競馬に臨めれば一変しても不思議はない。

(執筆:持木秀康)

関西トレ
優馬1面の名奉行 優馬

持木秀康

栗東 調教

栗東の調教班に所属。優馬の1面にてコラム「オフコース 持論(もちろん!)」を掲載、2016年天皇賞・春にてカレンミロティック(13番人気2着)に単独◎を打ったことは現在でも語り草。推し馬サロンでは関西トレセン捜査班にて予想を提供 。