【日経新春杯】伝統のハンデGⅡ、注目は"重賞未勝利馬"!?
ポイント①初戴冠の多い一戦
今年も全馬の無事完走を祈って。
今回取り上げるレースは日経新春杯だ。
伝統のGⅡ戦でありながらハンデ戦であると言う点が、このレースの肝だよね。
馬柱だけを見れば実績馬が強そうだけど、実際は一筋縄ではいかない一戦という印象だよ。
ああ。どうしても過去に重賞勝ち鞍のある馬は、重い斤量を背負わされるからな。
一方でチャンスなのが、実力がありながら"重賞未勝利の馬たち"だ。
実はこのレースって中京開催の年も含めて、過去9年で8頭が重賞初制覇だったんだよな。
25年:ロードデルレイ(初)
24年:ブローザホーン(初)
23年:ヴェルトライゼンデ(2度目)
22年:ヨーホーレイク(初)
21年:ショウリュウイクゾ(初)
20年:モズベッロ(初)
19年:グローリーヴェイズ(初)
18年:パフォーマプロミス(初)
17年:ミッキーロケット(初)
既に重賞馬だったのは、ヴェルトライゼンデのみか。
この馬はトップハンデ59キロを背負っていたけど、前年のジャパンCで3着に入っていたり、ココでは流石に格が違ったよね。
余程力が抜けていない限り、斤量差を跳ね返すのは厳しいんだろうね。
ああ。加えて重賞未勝利の馬は、GⅠ出走に必要な賞金も積めていないことが多い。
そうした馬たちにとって、恵まれた斤量で出走でき、GⅡ戦で賞金も高いココは是が非でも獲りたい一戦。仕上げにも当然力が入るだろう。
既に重賞勝ちのある馬とは、陣営の「勝負気配」にも差があるというわけだね。
ところで今回は重賞未勝利馬が結構な頭数いるけど、そのうちの何頭かについて、ブライアンの意見を聞かせてもらえるかな。
もちろんだ。今回は、ハイレベルの明け4歳世代の2頭をピックアップさせてもらうぜ。
まずは、菊花賞4着馬のゲルチュタールだ。
能力は一級品なんだが、以前から精神面での難しさを指摘されていた馬でさ。かなり、乗り難しいみたいなんだよな。
ただ、このクセ馬をリュウセイは完全に手の内に入れている。今回は6回目の騎乗になるし、特に心配は要らなそうだな。
ダービーで騎乗したマスカレードボールは、ルメール騎手のお手馬になりつつあるし、瑠星騎手にとっては、このゲルチュタールがこの世代で一番。
思い入れの強さも、相当なものだろうね。
もう一頭はヤマニンブークリエ。
おそらく菊花賞の結果で今回は人気を落とすだろうが、レース序盤から結構行きたがる素振りを見せていて、流石に持たなかった。
この大敗を理由に評価を落とす必要はないと思うぜ。
セントライト記念は内をロスなく立ち回ったとはいえ、ミュージアムマイルと0.1秒差。
この額面だけを見れば、ココでも十分通用していいはずの一頭だよね。
2頭とも菊花賞以来の実戦。冬場で絞りづらい時期ということを考えると、若干追い不足にも映るが、杉山晴紀厩舎に松永幹夫厩舎と、どちらも名門。
直前でしっかり仕上げてくる可能性は大いにありそうだ。
当週の追切は要注目だね。
それでは、私からもこのレースの傾向にいて。
ポイント②タフな馬場への適性と、スタミナ
今開催も既に5日間を消化したけど、この時期の京都は馬場が荒れやすい。
だから、レース当日はかなりパワーの要求度が高い馬場状態になると思うんだよね。
確かに1~2月の京都の馬場って、開催が進むにつれて内ラチ沿いがボコボコになって、土が跳ね上がってる光景をよく見るよな。
目に見えて分かるほど、明らかに馬場が傷んでいることが多い気がするぜ。
そこで注目したいのが、「道悪適性」だよ。
近年の冬の京都重賞(日経新春杯・京都記念など)を振り返ると、結構道悪巧者が勝ってるケースが多いんだよね。
(25年は中京開催)
24年京都記念1着:プラダリア
24年日経新春杯1着:ブローザホーン
(21~23年は中京開催)
20年日経新春杯1着:モズベッロ
20年京都記念1着:クロノジェネシス
18年京都記念1着:クリンチャー
17年京都記念1着:サトノクラウン
20年京都記念こそ雨の中での開催だったけど、その他は好天の元で行われた一戦。
冬場の京都の馬場自体が、そもそも道悪に近い性質を帯びているんだろうな。
データ上でも、冬場は平均上がりが0.5秒も遅くなっていてね。
当然、求められる適性はガラッと変わってくる。
この違いで、極端にパフォーマンスを上げる馬もいれば、逆にガクッと落とす馬もいるから要注意だよ。
4~5月:34.4秒
10~11月:34.4秒
1~2月:34.9秒
※2023年以降
秋の京都は見た目が荒れていても、思いのほか野芝が残っていて時計が出ることが多いが、冬には完全にパワー勝負になるというわけか。
あと京都2400mならではの傾向なんだけど、勝負所に淀の急坂が控えている分、他場の同距離コースよりもスタミナの要求度が高くてね。
3000m以上で実績を挙げている馬 の台頭が凄く目立つんだよね。
◆サンライズアース
25年阪神大賞典1着→25年京都大賞典2着
◆ヴェルミセル
25年ダイヤモンドS3着→25年京都大賞典3着
◆シュヴァリエローズ
24年京都大賞典1着→24年ステイヤーズS1着
◆ディープボンド
24年天皇賞春3着→24年京都大賞典2着
23年天皇賞春2着→23年京都大賞典3着
◆ブローザホーン
24年日経新春杯1着→24年天皇賞春2着
◆グローリーヴェイズ
19年天皇賞春2着→20年京都大賞典1着
◆キセキ
17年菊花賞1着→20年京都大賞典2着
なるほどな。ここでもコース形態が大きく影響してくるというワケか。
新たな重賞ウィナー誕生に、道悪巧者の台頭、そして淀の坂が篩にかけるステイヤーの資質。そう考えるとかなり絞れてきそうだな。
皆さんも俺たちが話してきたポイントを意識して、自信を持ってレース当日を迎えてくれよ!それではまた来週!
ブライアン梶田
チーム成駿の初期メンバー。「勝ちたければ使う側の視点に立て」という清水成駿の教えを自信の背骨とし、”陣営の思惑”を馬券に落とし込む。東西問わず、あらゆる業界人と関係を築き上げており、闇に埋もれる情報を掬い上げる。長年培った勝負勘から厳選指名する金脈馬は必見。
境和樹
東京スポーツで予想コラム執筆、『ラジオ日本 土曜・日曜競馬実況中継』にてメイン解説を担当。立教大学法学部卒、合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳を駆使し穴馬を仕留め続ける。得意の血統分析はもちろん、馬場、展開、舞台適性など、あらゆる角度から期待値の高い本命馬を導き出す。


