【京成杯】多彩な引き出しが示す、確かなポテンシャル!
1/18(日)中山11R 京成杯(GⅢ)
2頭以外は1勝馬で構成されるGⅢの京成杯。しかし、額面上は格下でも時計の裏づけやこれまでの対戦相手から将来が約束されている馬の存在は数多あるし、3年前のソールオリエンスや一昨年のダノンデサイルなど、クラシックホースを輩出するようになった。重要度は増したと見做せるレースに。
その中、ソラネルマンが支持を集めているのには頷ける。
確かに、おっつけながらだったのがデビュー戦の中山と、今回のコース替わりがネックになりそうだが、緩さが残ったままの当時とは違い、良質な筋肉を生かせるようになったのが目に見えている。
特に、木曜の3頭併せを含め、ラスト2本の併せ馬では余裕綽々での1F11秒台連発。体型的にもっと距離があって良いタイプなのを差し引いても、その成長ぶりには圧倒される。
ポリュフュロゲネトスには一目も二目を置かねばならぬ。
前目でスンナリと運べたのが初勝利時だったのに対し、タイトな流れに晒された前走。馬混みを気にしないどころか、直線で窮屈になったにも関わらず、それを撥ね返せるだけの速い脚を使えたわけで、挙句の連対確保だったから、引き出しの多さに裏打ちされたハイポテンシャル。
前回時は、ビッシリ追った1週前の3頭併せで他2頭を突き放しての上がり36秒台。その前回時と同様のパターンを経た上に、今回の最終追いではより柔軟性が増したままのフィニッシュと更なる高みを目指せるまでに。1.58.7秒の持ちタイムに信頼を置く手も。
札幌2歳Sで賞金を加算した後、GⅠでは振るわなかったジーネキング。
挙句、もたれる仕草さえ出たのなら度外視できる上に、その一叩きで見た目からして引き締まったのだ。実際、追い切りでは促されるや否や、体を使い切るフォームに即チェンジとスイッチが入った。少なくとも、ハナを切った3戦では1勝2着2回と崩れなし。自分のスタイルを貫いての巻き返しがあって良いわけ。
巧みな立ち回りだった11月に2勝目を挙げたアッカン。
とはいえ、8月からの過程で本物になったのが3戦目。使い込んでこそといった面が見え隠れする分、間隔が開いたのはどうか?
直前の先着も先行したアドバンテージを生かした感じで、稽古駆けしないのは承知してはいても少々物足りぬ反応なのが気懸かり。立派に映る体つきに由来しているのではないか。
それならば、エリプティクカーブが主役に躍り出る資格がある。
しかも、今回は美浦入り時点からして秋より格段に洗練された全体像で、それを裏づけているのが稽古の質UP。何せ、一杯に追った前週よりコース取りが幾分外目での5F66.4秒が楽なままでの時計短縮。積極策に転じたならばその位置からでも弾けそうな体力とセンスの持ち主なだけに、2歳時からの変り身には太鼓判を捺せる。
グリーンエナジーが唸っている。
勿論、その誤算があった反面、成長を促すリフレッシュを経たのは確かで、筋肉量が増してのハリには目を奪われるほど。また、暮れから年明けにかけての負荷UPがあった分、感触を確かめる程度の木曜には納得が行くと同時に、抑えるのに苦労したように、実にパワフルさとスケール感が増した。
一方、跳びの大きさから生まれる豪快なフォームは広いコースでこそ。中山替わりに一抹の不安を覚える。
関西馬ではアクセス。
加えて、そこに至る過程では一頓挫が。対して、格上相手に追走先着だったラストが10秒台だったのに加え、直前に至っても緩める気配なしの坂路51.0秒があって、前回時より1.6秒速い時計を単走でマークととどまるところを知らず。大物の相あり。
清水成駿の直弟子
柴田卓哉
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。


