【高松宮記念】●●産駒が相性抜群な一戦!
ポイント①スプリント界に新たな風は吹くのか?
今年も、いよいよ春のGⅠシーズンが開幕するな!
その幕開けを飾るのは、電光石火のスプリント頂上決戦・高松宮記念だ。
皆さんの中にはこのレースを心待ちにしていた方も、きっと多いんじゃないかな。
気温もだいぶ暖かくなってきたし、いよいよ春のGⅠが始まるぞっていう空気を感じるよね。
まずは昨年の覇者・サトノレーヴから。
今回はドバイ遠征を取りやめたルメールと初コンビとなるが、実は天栄の主戦である彼が堀厩舎の馬に騎乗するのは珍しいんだよな。
滅多に見られないタッグだけに、馬券的にも見逃せないぜ。
この馬に関しては、モレイラ騎手が個性をしっかり掴んでいた印象があるだけに、乗り替わりがどう影響するかは気になるところ。
ただルメール騎手なら、無理に動かさずシッカリと脚を溜めて、この馬の瞬発力を最大限に引き出す競馬をしてくれそうだね。
続いては、3年連続同レース2着のナムラクレア。
芝のスプリント戦は、中止馬が下がってくる不利のあった函館スプリントSを除けば、全て掲示板内という抜群の安定感の持ち主。
今回は長いことコンビを組んで来た浜中に手綱が戻り、有終の美を狙っているぞ。
昨年の阪神Cは、一昨年とは違って従来の阪神開催。内回りコースで、少し窮屈そうな競馬になっていた印象だよ。
少なくとも、広い中京コースに変わる点はプラスに作用しそうだよね。
それにしても2歳時から特に大きな怪我もなく、第一線で活躍し続けてきて、すでに名牝と呼ぶにふさわしい存在だよね。あとは、悲願のGⅠタイトルだけって感じだね。
ただ、昨年の上位2頭はいずれも7歳馬。そろそろ世代交代の波が訪れても不思議はないだろう。
その筆頭となりそうなのが、パンジャタワーだ。マイルのGⅠ馬だが、陣営曰く成長とともに明らかに馬体がスプリント仕様になっているそう。
前走の1351ターフスプリントで最後止まったのも、距離が要因と陣営は捉えているようだ。
昨年のキーンランドCの時と比べても、だいぶ成長しているみたいだね。
とはいえ今回は検疫の関係で、1週前の水曜に入厩。いわゆる“10日競馬”になるだけに、どこまで仕上げられるかがポイントだね。
それでは私からもこのレースの傾向について。
ポイント②ロードカナロア産駒が相性抜群!
まず血統的に注目したいのは、"ロードカナロア産駒"だね。
このレースには滅法強くて、仮にスプリンターズSで惨敗していても巻き返すケースは多々。
ロードカナロア自身はどちらのレースでも勝ち星を挙げていて、場所を選ぶタイプではなかったよな。
しかし、産駒になるとここまで傾向がはっきり出るのは不思議なものだな。
ロードカナロア自身もそうだったけど、産駒も「右手前」で走る方が得意な馬が多いからね。
直線を左手前で走る中山(右回り)だと、スムーズな手前替えが出来ずに、どうしても加速が遅れてしまうんだよね。
直線を得意な右手前で走れる左回りの中京で、その強みが活きるというワケか。
香港・シャティン競馬場は右回りなのになぜか同産駒と相性が良いが、あちらは直線が430mと長いから、多少モタついても挽回可能ってことだな。
まさにその通りだよ。それと、中京の3~4角はスパイラルコーナーが採用されているので、カーブがキツい4角でペースが緩みやすい。
そこから再加速する"ギアチェンジ力"が重要になってくるので、前傾失速戦になりやすいスプリンターズSとは、だいぶ性格の異なるレースになるんだよね。
ロードカナロア産駒はもちろん、過去に鋭いキレ味を披露している馬は要注意の一戦だよ。
ポイント③菜種梅雨が各馬の命運握る!
あと、いわゆる“菜種梅雨”の時期と被るからか、雨空の下で行われる事が本当に多いよな。
直近5年のうち4回は湿った馬場での施行だったし。
週末の天気がどうなるかは分からないけど、ここも非常に鍵を握るポイントだね。
道悪の場合は、欧州血統やステイゴールド系の浮上にも注意したいところだよ。
こうした事態も想定して、各種牡馬の道悪成績や、その馬自身の道悪実績なんかもシッカリと頭に入れておきたいところだな。
ちなみに今回の天気は、4月の香港チェアマンズスプリントの結果を占う意味でも非常に重要。
国内での頂上決戦を終えた僅か1か月後に、慣れない香港の環境に輸送することになるので、その間にいかにHPを回復出来るかが鍵になるんだよね。
高松宮記念を勝って、4月に香港に渡った馬は過去に数頭いるけど、良馬場で消耗せずに勝てた馬の方が好結果を出しているんだよね。
1カ月後のレースまで、こうして“線”で追っていくと、またひと味違った角度から競馬を楽しめるもんだな。
今回は春一発目の芝GⅠってことで、ついアツくなって長く語っちまったが、どれも馬券を獲るうえで欠かせない大事なポイントばかりだ。
しっかり復習して、この一戦をモノにして、最高のGⅠシーズンをスタートさせようぜ!
ブライアン梶田
チーム成駿の初期メンバー。「勝ちたければ使う側の視点に立て」という清水成駿の教えを自信の背骨とし、”陣営の思惑”を馬券に落とし込む。東西問わず、あらゆる業界人と関係を築き上げており、闇に埋もれる情報を掬い上げる。長年培った勝負勘から厳選指名する金脈馬は必見。
境和樹
東京スポーツで予想コラム執筆、『ラジオ日本 土曜・日曜競馬実況中継』にてメイン解説を担当。立教大学法学部卒、合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳を駆使し穴馬を仕留め続ける。得意の血統分析はもちろん、馬場、展開、舞台適性など、あらゆる角度から期待値の高い本命馬を導き出す。


