【高松宮記念】史上最速決着で問われた"総合力"/適性が色濃く出た一戦【マーチS】

03/29 (日) 妙味解析!回顧ファイル

史上最速決着で問われた"総合力"

FILE:3/29(日)中京11R

高松宮記念(GⅠ)

ヤマニンアルリフラ、ママコチャ、ララマセラシオンが発馬後手。インビンシブルパパがハナ。離れた2番手にピューロマジック、ジューンブレアなどが続く。道中大きな隊列の変化はなし

残り1F手前まではインビンシブルパパも先頭だったが、そこから好位勢のウインカーネリアン、パンジャタワーが伸び、さらにそれを外からサトノレーヴが差し切って2馬身差で勝利。2着は後方から伸びたレッドモンレーヴ、3着争いはアタマ差でウインカーネリアンに軍配。

レースラップ
12.1 - 9.8 - 10.6 - 11.1 - 11.6 - 11.1

レースタイムは高松宮記念史上最速。コースレコードとも0.1秒差と相当速い。特に2F目の9.8は、これまでのレースで記録したことがないレベルに速い。その結果前半3Fが32.5秒。2番手以下は離れていたとはいえ、後続集団もハイペースだったのは間違いない。それでいて好位勢の3着ウインカーネリアンも上がりは33.2。総合力を問われるレースでもあった。

勝ったサトノレーヴは中団で運び、直線もスムーズに外から伸びる文句なしのレース。道中の不利もほぼなく、勝つべくして勝つレースだった。実力通り。絶好位で運ぶルメール騎手が見事。堀厩舎はキンシャサノキセキ以来の高松宮記念連覇。

2着レッドモンレーヴは終い勝負。ペースが流れたことも、この馬にはプラスだったように思う。近5走も着順 の大きいレースもあったが、安田記念以外は上がりを33.0以下でまとめているように、終いは堅実。この馬に関しては、ハマった感もある

3、4着の好位勢は、よく頑張っている方。お互いにGⅠを勝っているだけの実力はある。最後はスプリント経験の差もあっただろう。ウインカーネリアンは、ここからは衰えとの戦い。パンジャタワーはいい経験になった。次走どこに使うかが気になるところ。


(執筆:土屋龍太郎)

適性が色濃く出た一戦

FILE:3/29(日)中山11R

マーチS(GⅢ)

レヴォントゥレットが逃げて1000m通過は1.01.9秒。3Rの3歳未勝利戦が未勝利としては速いとはいえ1.01.5秒だったこ とを思うと、古馬重賞での通過ラップとしてはやや緩いくらいか。

結果的にも好位追走のサンデーファンデーとアクションプランがアッサリ抜け出してしまうのだから、数字の面での凡戦感は否めないところだろう。

勝ったサンデーファンデーは外枠から気分よく追走。落ち着いた流れにも力むことなく終始リズムが良かった。昨年のフェブラリーS以降はなかなかリズムを取り戻せないでいたが、59キロを背負っての勝利なのだからやはり力はある。夏場の良績が少ない馬でもあり、昨年のプロキオンS勝ちや今年に入ってからの2戦を見ると、季節的にも走り頃だったのかもしれない。

2着アクションプランは中山1800mに特化した成績を持つ馬。初の重賞挑戦とはいえ流れ自体が厳しいものにならなかったことで、順応するのもそう難しいことではなかったか。自分のフィールドが割と決まっている馬だけに条件次第での評価にはなるが、競馬自体は上手でもあり、中山のような馬力で押せる場であれば一応のマークは必要になる。

流れを思えば4コーナー12番手から3着まで差し込んできたブレイクフォースの内容は強いが、この馬もアクションプラン同様に中山1800mのようなタフな条件に良績を集める馬で適性がモノを言った感はある。
思えば、昨年4着も同じように直線だけで追い込んだ競馬であり、良く言えば安定しているが、この脚質だけに、突き抜けるまでには展開の助けが必要になるだろう。

1番人気オメガギネスは7着。後方に控えてそれなりの脚は使っているものの、最もパフォーマンスの高い東京1600mとは根本的に適性がズレた条件。距離を意識せざるを得ない騎乗になるのも致し方なく、今日のところは大目に見ても良い敗戦に思える。


(執筆:久光匡治)

久光匡治
二天一流ホースマン

久光匡治

調教 取材 美浦
重賞◎
YouTube

従来、専門家がその道一本で務めあげる取材と調教。その双方を股にかけ、場所を選ばず活躍する二天一流ホースマンとは彼のこと。馬・人の両側面からあらゆる可能性を探り、時には上位人気馬を印から切り捨てることも辞さない予想ス タイルはまさに天衣無縫。優馬の産んだサムライが、今日も未踏の道を征く。 (担当厩舎:青木、奥村武、粕谷、加藤士、萱野、根本、堀内、和田郎)

土屋龍太郎
優馬の若きドラゴン

土屋龍太郎

データ 穴党 分析班
重賞◎
連載コラム

取材力が核となる専門紙の世界において、卓越した馬券への才覚のみを買われ第一線に抜擢された若き昇り龍。大舞台に強く、直近でも2025年NHKマイルC◎パンジャタワー(9人気1着)を射抜くなど数々の特大万券を輩出。年齢のフレッシュさとは裏腹に、その予想には猛者の風格が香り立つ。