【青葉賞】上原佑厩舎からまた1頭ダービーの秘密兵器が!

04/25 (土) 妙味解析!回顧ファイル

体を絞って見事なリベンジ!スケール感じさせる競馬で完勝

FILE:4/25(日)東京11R

青葉賞(GⅡ)

テルヒコウラストスマイルが様子を伺いながら前へ。好位には割と馬が殺到していたが、どの馬も出たなりで位置を求めてといった隊列。ペースはさほど上がることはなく、1000m通過60秒4とやや遅い流れになった。

人気のブラックオリンピアは好枠を利してインの3番手、ゲートで煽ったタイダルロックは無理せず後方4番手に控える形に。向正面ではかなり隊列が延びていたが、1000m通過後は12秒1ー12秒0ー12秒2ー12秒1とラップに大きな動きはなく、様相としては完全に瞬発力勝負の流れになった。

残り600m辺りから各馬が追い出しを始める中、十分な手応えで進路を見出したゴーイントゥスカイ が残り300m辺りからスパートして一気に先頭へ。内ラチに舵を切ったブラックオリンピア、馬場の真ん中からはタイダルロックも勢いよく追ってきたがゴーイントゥスカイを捉えるには至らなかった。
尚、二番人気に推されたノーブルサヴェージは3コーナー過ぎに故障を発症し競走を中止した。

勝ったゴーイントゥスカイ は伸び切れなかったきさらぎ賞から馬体を8キロ絞っての出走。 スムーズな折り合いと仕掛けての俊敏な反応を見る限り上積みは十分にあったようで、大柄な雄大な走りからすれば東京2400mという条件もマッチしたか。

青葉賞史上最速タイの2分23秒0の速い決着時計や、勢い良く伸びてきたタイダルロックを寄せ付けぬ余裕も感じさせる勝ちっぷりで、大一番へ向け楽しみな1頭と評価して良いだろう。

ちなみに、ゴーイントゥスカイ は皐月賞3頭出しで話題になった上原佑紀厩舎の管理馬。今回の権利獲得で日本ダービー4頭出しも可能な状況になった訳だが、今回の勝ちっぷりからして、皐月賞出走の3頭と比較しても遜色ないくらいのスケールを感じるし、青葉賞からの日本ダービー制覇という偉業を達成しかねない馬だと考えておきたい。

タイダルロックは一旦はゴーイントゥスカイを交わすかの勢いで弾けてきたが残り200過ぎからは着差は全く詰まらぬまま。勝ち馬とは少し力差も感じる内容だったが、スタートでの出遅れなど自身の競馬にロスがあったのも確か。

進路取りの差もあり権利が取れなかった弥生賞からすれば最低限の結果は得られただろうし、大きな馬体と大きなトビからすれば東京コースも合っているとは思うが、ダービーまでの期間は短いだけに、逆転は容易ではないように感じる。

③着に入ったブラックオリンピアは立ち回りや通ったコースを思うと前との2馬身半の着差は現時点での力量差のように感じられた。大柄ながら立ち回りがうまく操縦性も非常に高い優等生だが、ラスト600mが11秒7ー11秒3ー11秒2と爆発的な速い脚が求められた競馬にはまだ体が追いついていないよう。これからの成長を待ちたい1頭だ。

─次はココに注目!─
5人気11着
ラストスマイル


好発を控えての正攻法で道中の折り合いもスムーズ。手応え良く直線に向き、残り400m辺りから押し上げて先頭に立つ勢いだったが、そこから完全にガス欠となり⑪着にまで沈んでしまった。今回はこれまで走ってきた1800mから一気に距離が延びての一戦で、止まり方からすれば完全に距離の壁に当たった負け方と考えて良さそう。

父ポエティックフレアの産駒には先日の皐月賞で②着だったリアライズシリウスなどもいるが、本質的な距離適性はやはりマイル辺りの印象で、次走が距離短縮の競馬であれば、積極的に狙ってみても良さそうだ。

(執筆:久光匡治)

久光匡治
二天一流ホースマン

久光匡治

調教 取材 美浦
重賞◎
YouTube

従来、専門家がその道一本で務めあげる取材と調教。その双方を股にかけ、場所を選ばず活躍する二天一流ホースマンとは彼のこと。馬・人の両側面からあらゆる可能性を探り、時には上位人気馬を印から切り捨てることも辞さない予想ス タイルはまさに天衣無縫。優馬の産んだサムライが、今日も未踏の道を征く。 (担当厩舎:青木、奥村武、粕谷、加藤士、萱野、根本、堀内、和田郎)