【NHKマイルC】締まった流れがハイレベルな地力勝負を演出!
締まった流れがハイレベルな地力勝負を演出!
FILE:5/10(日)東京11R
NHKマイルC(GⅠ)
馬場状態なども加味するとペースはミドルといったところで、前後半の800mが45秒2ー46秒3のバランスならば、風向きを踏まえるとイーブンペースに近い中身か。締まりのあるラップになったこともあり直線は前半で温存が利いた待機勢が一気に台頭。二転三転の直線の攻防は実に見応えがあった。
上位入線馬の中で最も後ろにいたロデオドライブだったが、道中は多少ソワソワした素振りがある程度で折り合いはスムーズ。直線はすぐ前のアスクイキゴミを目標に追い出しを開始し、最後きっちりハナ差捉えた所がゴールだった。
外枠からでもスムーズなレース運びを見せたレーン騎手のエスコートは素晴らしかったが、よくよく見返すと、4コーナーを回り直線へ入ってからの手前の替え方はまだ相当にぎこちないのが分かる。
こうした遊びを思うと、ハナ差の額面以上の評価も可能に思えてくる。いずれにせよ現状は広くて長い直線の左回りは走り(走らせ)やすい印象で、まだまだ強くなる予感がする馬だ。
今日が初めての敗戦となったアスクイキゴミだが、勝ち馬より一歩先に抜け出してのハナ差であれば内容に悲観する必要はない。高速決着や外枠から中団に控えての差し込みはこれまでしてきた競馬とはまるで違うものであり、それを大一番で難なくこなしてしまうセンスの高さは素晴らしい。
NHKマイルC史上、最少キャリアでの勝利という偉業は逃したが、遅咲き傾向もあって成長力も申し分ないロードカナロア産駒という額面を思うと、この馬の将来も相当に明るい。
③着には距離をマイルに戻したアドマイヤクワッズが入線。上位2頭よりも一歩前の位置から先んじて抜け出しての③着は復調を示す強い競馬と言って良い。前の位置を取って末を欠いた前2走は距離以上に競馬の形が良くなかった印象があり、やはり終いの爆発力を活かす競馬が合う様子。
後続には1馬身以上の差を付けており、上位2頭とは仕掛けの差と言えなくもない結果。この形ならある程度は距離への融通は利くように思え、今後の路線選択に注目したい。
久々ながら2人気の支持を受けていたエコロアルバは⑨着の入線。スタートは今回も遅く、道中は後方3、4番手。直線は自身のセオリー通りに大外に持ち出したが、いざ追い出してから手前を何度も替えてフワついた走りになり、最後まで差を詰め切れなかった。
スタートからゴールまで全般で久々の影響を感じる走りに映っただけに、致し方なしとみておきたい。
─次はココに注目!─
3人気5着
ダイヤモンドノット
ペースを考えても良い位置で流れに乗れていたし、直線に入ってもクリアな進路で正攻法の立ち回り。レースとしてはパーフェクトな走りができたと思うが、それでいてアッサリ後続の差し込みを許した辺りは、やはり本質的な適性の部分だろう。
根本的にレースが上手いのでマイルも『こなす』距離だとは思うが、よりパフォーマンスが高まるのはやはり1400m以下になっていきそう。この辺りは厩舎も織り込み済みだと思われ、今後の短距離路線で相当に期待して良い存在と言えるだろう 。
(執筆:久光匡治)
二天一流ホースマン
久光匡治
GⅠ・重賞◎
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従来、専門家がその道一本で務めあげる取材と調教。その双方を股にかけ、場所を選ばず活躍する二天一流ホースマンとは彼のこと。馬・人の両側面からあらゆる可能性を探り、時には上位人気馬を印から切り捨てることも辞さない予想ス タイルはまさに天衣無縫。優馬の産んだサムライが、今日も未踏の道を征く。 (担当厩舎:青木、奥村武、粕谷、加藤士、萱野、根本、堀内、和田郎)


