【ヴィクトリアM】格上才女に待ったをかける西の2騎/真価発揮のお膳立てが整う!【新潟大賞典】
5/17(日)東京11R ヴィクトリアマイル(GⅠ)
頭数こそ揃ったが、レースの様相は明白と捉えて良い。何故なら、既にGⅠを2勝挙げているエンブロイダリーの存在があるから。
軌道に載った3歳から崩れたのはオークスと香港だけ。昨5月は距離に尽きるし、デリケートな牝馬の海外遠征に安定味を求めるのは酷。対して、立て直した前哨戦の4月・阪神を難なくクリアーしたエンブロイダリー。
しかし、今回は敢えてカムニャックを。
それをどうキープするかといった中間だが、それでも1週前には3頭併せでの先着があって1Fは楽々の11.3秒。1度走った府中マイルは6着だが、当時はあくまでもキャリア2戦目。本質は前向き過ぎる気性でマイルならそのウィークポイントを打ち消しそうだし、既にそれを前哨戦で証し立てた直後。オークスで見せつけた底力を持ち出せる状況なのだ。
以上に割って入る候補としてはクイーンズウォークを挙げる。
しかも、金鯱賞をステップに選んだように、ここに向かうノウハウが分かっている。4歳時も同様のローテーションだったから。しかも、昨年はオール単走だったのとは対照的に、今年はCWでの6F追い2本で1週前には3頭併せでの1F10秒台まで。ピークに達したと見做せる。
阪神牝馬Sからの巻き返しを図るラヴァンダには警戒が必要。
確かに、コースロスを抑えた形でアドバンテージを得た一方、GⅢとは思えぬ質の高い中だったから価値は高いし、仮にそこでの勝ち馬トロヴァトーレ(牡馬だからあくまでも仮定の話)がここに出てきたらどんな評価になろうか。そのことも気に留めておきたい。
エンブロイダリー以外の関東馬で注目していたのがカナテープ。
それならばジョスラン。
何より、今回のリフレッシュで一段と麗しい全体像に。その見た目だけでなく、厚みとはち切れんばかりのハリゆえ、撓むような身のこなしから生まれる推進力が以前とは全く違う。この成長力に賭ける手も。
5/16(土)新潟11R 新潟大賞典(GⅢ)
今開催、唯一組まれている重賞の新潟大賞典で注目すべきは、ドゥラドーレスを措いて他なし。
しかも、チークP着用ゆえ、11.4秒と残り4Fから一気にペースUPした中、一気に脚を使ったが為、結果的にはメリハリが利かなかった。逆に、今回は長目から行っての3F34秒台で負荷UPしてからの締めは坂路。本来のパターンを経ての真価発揮が見えてきた。
下馬評ではアンゴラブラックがライバル視されている。
つまり、大箱で直線が長い設定では信頼度が低くなるわけ。牝馬のハンデ56キロで実質はトップハンデ並びといった点でも連下が妥当に。
それならば、ヤマニンブークリエ。
速い上がりの決着に対して未知数といった不安はなきにしも非ずだが、昨秋・セントライト記念でミュージアムマイルとの0.1秒差がある。底力でカバーできそう。
穴で面白いのがシンハナーダ。
そこでは、どうにか制御を利かせたことで弾けに弾けた。これに全く歯が立たなかった3着タガノデュードが、2000mのGⅠで勝負に関わることでも価値は上がるし、1戦1勝の新潟。大駆けがあって不思議ない状況に。
柴田卓哉
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。


