【ラジオNIKKEI賞】地力を誇示して初重賞制覇!/持ち味を引き出し見事な復活劇!【函館記念】
FILE:6/28(日) 福島11R
ラジオNIKKEI賞(GⅢ)
レコード連発の馬場を思えば決して速くはないペースで、3コーナー辺りからガリレア、スペルーチェ辺りが外を動いて行ったが、それも勢いは今一つ。道中でお釣りを作った先行勢が直線で粘り込みを図る中、最後の最後に大外から飛んできたサノノグレーターが一気に前を飲み込み、②③着にはレースをけん引したディールメーカーとリッツパーティーが粘り切る結果となった。
サノノグレーターは出たなりの後方位置から道中も手応えは十分。ガリレアが前まで押し上げた後に気合を付けて、しっかり惰性を付けて直線に向くことができた。
いざ追い出してから1頭だけ次元の違う反応。残り200mであった前との3馬身ほどの差をひっくり返したうえで、更に1馬身以上の差を付けたのは力が違うと言えるくらいの内容で、この結果からすると、ハンデの56キロも恵まれていたかもしれない。
ちなみに、勝ち時計の1分45秒2は1998年にアンブラスモアがマークした1分45秒4を28年振りに更新する時計だが、条件戦で次々にレコードが出ていた今週の馬場を思うと、この数字で高い評価をする訳にはいかないところ。今後の自身の走りで数字の価値が証明されていくことだろう。
馬場と展開の恩恵を得たディールメーカーとリッツパーティーが②③着。2頭とも存分に持ち味を発揮しての結果だけに、今回は勝った馬を褒めるしかないところ。
パワーよりもスピードが優先される馬場が、マイルで実績があったディールメーカーと前走で時計の裏付けを持っていたリッツパーティーに非常にマッチしていた。
─次はココに注目!─
3人気11着
ローベルクランツ
煽ったスタートで早い段階で最後方に。そもそも、出脚の速い馬ではないとはいえ、57キロのトップハンデを背負った身で最序盤から後手に回らされているようでは流石に厳しい。3コーナーでもまだ最後方だったが、そこからジワッと外を追い上げで直線に向いたものの、直線では狭い位置にも入り反応は一息。結局は伸び切れないままの流れ込みになってしまった。
戦前からトップハンデに加えて小回り1800mへの対応力に不安があった訳だが、完全にそれらの要素が悪い方に出ての結果であり、今回に限れば当然ノーカウントで良いだろう。
現状で持ち味が出せるのはやはりワンターンの広い競馬場。もし続戦であれば、新潟辺りに適条件がありそうなのは頭に入れておきたい要素。
(執筆:久光匡治)
FILE:6/28(日) 函館11R
函館記念(GⅢ)
3角辺りから徐々に隊列が詰まり、外からファウストラーゼンが進出し始めて直線。残り1Fまではケイアイセナが粘っていたが、外からファウストラーゼンが並び、内からピースワンデュックが伸びて3頭の競り合い。
最後はファウストラーゼンが抜け出す。道中で中団にいたケリフレッドアスクが外から差して2着に浮上。3着争いは内のピースワンデュックに軍配。
《レースラップ》
12.6-10.6-11.4-12.0-11.9-12.0-12.0-12.0-11.7-11.5
決着時計1.57.7 前半5F58.5 後半3F35.2
昨年のヴェローチェエラの記録した時計に次ぐ好時計。もう洋芝だからといって時計がかかるということは言えない。良馬場で先行馬がシッカリいるメンバーならこの時計は出る。
とはいえ、極端に緩んだ部分がない中での捲り。となると差しが決まりそうなものだが、後半は減速なしのラップ。時計は速かったが、差す方も追走で脚を削られて差せない前残りの流れだった。
勝ったファウストラーゼンは久々に自分らしさの出た形。この馬の近走は精神的なところが向いてなかったが、捲る形で最後まで脚を使えた。実力を出せればこれくらいは走る馬なので納得ではある。
小林美騎手の好騎乗も良かっただろう。絶妙なタイミングで捲ってこれたことを評価したい。今後も問題は精神面のはずなので、信用はできないが警戒は必要な馬だ。
2着は唯一外から伸びてきたケリフレッドアスク。最後は不利もあったが、内の馬たちと比べるとスムーズに運べたことが大きい。重賞馬の実力を出せた。今後もスムーズならというところ。
3着はピースワンデュック。前走は超ハイペースだったため、さすがに大負けしたが、それ以外のレースでは長距離の菊花賞以外大きく崩れていない。控えることもできる逃げ馬はこういう時に強い。今後もマイペースなら。
4着のケイアイセナも3着馬と同様。ただ、こちらは1800mのほうが良いのだろう。よく頑張っている。
今回は直線で内の馬は力を出しきれていない。見直すなら直線内で詰まっていた馬達だろう。
(執筆:土屋龍太郎)
二天一流ホースマン
久光匡治
GⅠ・重賞◎
YouTube
SNS投稿
従来、専門家がその道一本で務めあげる取材と調教。その双方を股にかけ、場所を選ばず活躍する二天一流ホースマンとは彼のこと。馬・人の両側面からあらゆる可能性を探り、時には上位人気馬を印から切り捨てることも辞さない予想ス タイルはまさに天衣無縫。優馬の産んだサムライが、今日も未踏の道を征く。 (担当厩舎:青木、奥村武、粕谷、加藤士、萱野、根本、堀内、和田郎)
優馬の若きドラゴン
土屋龍太郎
重賞◎
連載コラム
取材力が核となる専門紙の世界において、卓越した馬券への才覚のみを買われ第一線に抜擢された若き昇り龍。大舞台に強く、直近でも2025年NHKマイルC◎パンジャタワー(9人気1着)を射抜くなど数々の特大万券を輩出。年齢のフレッシュさとは裏腹に、その予想には猛者の風格が香り立つ。


