【ジョッキーカメラを体感!?】約30年ぶりの本追い切り&ゲート試験を敢行!馬上で蘇る昔の感覚
今週は、ニュースにもなっていたようだけど、8日(水)にグランプラネッタに騎乗して本追い切りをこなした。
先週末あたりに小島茂之師と話をしていて、もう15-15辺りの軽いところはこなしていたし、グランプラネッタはクセもなく乗りやすい馬なので『やってみましょう』ということになった。
国枝厩務員&グランプラネッタ
先にルーラーリッチ(騙5歳)を行かせて自分が続き、後ろにタクミオジュウ(牡2歳)がいる形。3頭併せの真ん中に入っての併せ馬となったが、本追い切りに乗ったのは30年ぶりくらいかなぁ(笑)。
調教師時代、開業当初はよく乗っていたし、乗り方は体で覚えているので特別に何かをしたという感覚はなかったよ。筋力や体力が備わっていれば、特に問題なく乗れることが分かったからね。自転車も、久々に乗っても体が覚えているでしょう。それと同じイメージだよ(笑)。
リアル「ジョッキーカメラ」の世界!
約30年ぶりの本追い切りで見た景色
素人目では、3頭併せの真ん中だと前と後ろのバランスというか、距離感が大変そうと思うかもしれないが、そこまで難しいことでもない。前を見つつ後ろも確認して自分の馬の行く気を促して…、とやることは多そうだが、至って普通の追い切り風景だからね。
それでも、30年ぶりにしては綺麗な数字を並べられたし、グランプラネッタ自体もシッカリ動けていたと思う。
あとで映像でも見て確認したけど、いい併せ馬ができたよ。最近、JRAの公式YouTubeでジョッキーカメラってのがあるでしょう。あれを自分の目で実際に見ている感じだった。
自分はレースではないし、あれほどのスピードは出ていないものの、あんな風な目線で前の馬と後ろの馬が併さってきたから、いやー面白かったね!久々だったけどいい経験だったし、自分で跨って担当馬の状態を確かめられるので、また本追い切りに乗りたいと思っているよ。
そのグランプラネッタは、11日(土)の福島7R(芝2000m)で出走することが決まった。
注目オジュウ産駒への期待と
元厩舎スタッフとの絶妙な連携プレー
ただ、馬房や人員の問題で、今週の福島競馬場には行かないことになった。10日(金)に馬運車に積んで、ほかの出走予定馬たちとその担当者に任せることにした。福島競馬場に行けなくなったのは残念だが、まぁこの辺りは色々と兼ね合いがあるので仕方がないかな。
でも、最終追いで一緒に併せたタクミオジュウは、殿堂入りして注目されているオジュウチョウサン産駒だし、見た感じバネもありそうなので、いいところはありそうなんだよなぁ。12日(日)の福島5R(芝1800m)に出走予定なので、応援してください。
その替わりではないけど、10日(金)は2歳馬のゲート試験を受けることになった。ゲート試験に自分が乗るのも、30年ぶりくらいだよ(笑)。
まだ馬名登録はされていない仔のようだが、大人しくて扱いやすいので手がかからないタイプ。8日(水)に初めて自分が乗ってゲートに入れに行ったが、ゲートへの寄り付きも良くて入りもスムーズ。
駐立も問題なかったし、ゲートを出るときは他厩舎の馬と併せたんだが、それが元国枝厩舎のスタッフがやっている馬で、比較的上手に揃って出てくれたんだよ。いいタイミングで併せてくれて良かった(笑)。あの感じなら、ゲート試験も一発で通りそうだよ。
平常心で向き合うゲート試験
言葉を超えた馬との対話
前に読者からの質問に答えたが、馬と接する際は自分の気持ちを高めず常に平常心でいるようにしている。特に2歳馬は敏感なところがあるし、ましてやゲート試験も初めてのことだから、こちらがリラックスして馬の呼吸に合わせてリズムを取ることを心掛けているんだ。
こちらの緊張は不思議と馬に伝わるものだから、ちょっとゲートに寄り付かなくて「動け!」とか「早く出ろ!」とやっても、イヤな思いをして体を硬くしちゃうんだよね。
そうなると言うことを聞かなくなるし、うまくいかないことが多い。できるだけ余裕を持って接すればそれに馬も応えてくれるし、扱いに困ることも少ないよ。
まぁ、言葉ですべて表すのは難しいけど、馬を扱う上でのコツといえばコツなのかな。今回、スムーズにゲート試験に合格すれば、ほかの2歳馬のゲート試験も任せてくれるかもしれない。
それが認められるのは嬉しいし、「ゲート試験の名人」とか異名がつくのも面白いかもね(笑)。
守屋貴光
「視点を替えれば真実へ近づく。競馬も芸能界も同じです」──かつて某・有名芸能誌で毎週のようにスクープをスッパ抜いていた根っからの情報屋。競馬界に転身した今となっても"ウラ"を読むクセが抜けず、真の情報を求めて現場を奔走する。現在は厩務員として過ごす元調教師・国枝栄をはじめ、GⅠ常連陣営の取材担当も歴任している。 (担当厩舎:蛯名利、大竹、栗田徹、黒岩、鹿戸雄、高柳瑞、畠山吉、松尾)
★国枝厩務員の公式Instagramでは、今後ストーリーズで皆さまからの質問を募集する予定です。コラム内で回答していきますので、ぜひ【国枝栄 official】をフォローのうえお待ちください!
※次回は7月17日(金)更新を予定しています。


