【関屋記念】奥手の大器が素質開花の初タイトル!/重賞連勝で路線屈指の存在に【東海S】

07/26 (日) 妙味解析!回顧ファイル
FILE:7/26(日) 新潟7R

関屋記念(GⅢ)

逃げが予想されたメタルスピードは押してもなかなか前に出て行けず、一歩先に出たクランフォードの外まで来たのがスタートから400mを過ぎる頃。さすがにそこから先手を奪うことはなく、結局逃げたのはクランフォードになった。

前半600mは34秒0と速めの流れだが、気分良く駆けたクランフォードの脚色は直線に入っても鈍らず、決め手自慢の馬たちも伸びあぐねている中、残り200mで最内から先頭に立ったアンパドゥだけが加速を続け、最終的には後続に5馬身差を付ける大楽勝になった。

②着は最後まで踏ん張り切ったクランフォード。3番手から直線長い間クランフォードと叩き合ったファーヴェントが③着に入線。人気に推されたダノンセンチュリーは⑪着に大敗した。

勝ったアンパドゥは5歳にして今回で7戦目の少ないキャリア。体質の弱さと付き合いながら大事に育てられ、ここでその苦労が実を結んだ。直線に向くまでは後方3番手でジックリ溜め、直線で各馬が外へ進路を取る中、そのまま最内の最短距離から先頭に立ち突き抜けた。残り200mから後続を5馬身置き去りにした決め手は正に圧巻

ハンデ戦だったことを思うと尚更で、今回がキャリア初めての道悪での実戦だったが、むしろプラスに出た可能性も十分か。全戦を左回りのマイルで走ってきているだけに、更なるステージアップでは別の課題も出てくるだろうが、底知れぬパフォーマンスからして不安より期待が上回るのが正直なところ。

クランフォードは積極策が功を奏した②着。揉まれて持ち味が出せなかった前走を度外視して、2、3走前の好走を思い起こせば、このくらい走っても不思議ない実力はある馬。道悪で良さが削がれた馬も少なくないレースだけに、攻めた騎乗が相対的に好結果に傾いた部分もあるだろう。

早目の立ち回りで渋太く踏ん張った③着ファーヴェントだが、もう一押しが利かない部分はこれまでと同様。発走直前に蹄鉄の打ち替えがあったのも多少なりとも影響したかもしれないが、今後も勝ち切れない競馬が続きそうなキャラクターではある。

大外枠から早い段階で内に潜り込むファインプレーが光ったブエナオンダが④着に入り、⑤着エルトンバローズも後方から内を捌いての進出。2頭とも最後はハンデ差に苦しんだ感はあるが、重賞ウィナーの実力はしっかり示した競馬はできたか。


─次はココに注目!─
2人気11着
ダノンセンチュリー


最大の敗因は道悪だろうが、今回は道中から狭い所で力んだ追走だったうえ、直線も外からドロップオブライトに押し込められて馬体が接触する場面もあった。

そもそも厳しい状況の中で運行もチグハグになってしまったのだから、競馬にならなかったという判断で良いだろう。実際、勝ったアンパドゥとは勝ったり負けたりの戦歴の実力はあるだけに、綺麗な馬場での再出発に期待を懸けたい。

(執筆:久光匡治)


FILE:7/26(日) 中京7R

東海S(GⅢ)

40℃の酷暑日寸前で行われた今週の中京開幕週の競馬だったが、やはり暑さが応える馬には厳しいレースになってしまった。

そんな中で勝ち上がったのは7番人気のマテンロウコマンド。好発を控えて好位の外で虎視眈々とレースを進め、抜群の手応えで直線を迎えた。残り1ハロンで1番人気のドンインザムードを抜き去るとそこでトップギアに入り、前を行くメイショウハチローをとらえて見事優勝。

前走の黒船賞に続いて重賞連勝と完全に本格化の様相を呈してきたし、これで中京のダートでは3戦3勝とコース形態も最適だったことを証明。次走は不明だが、7ハロン戦なら現役屈指の存在に浮上した。

惜しくもゴール前で差された6番人気のメイショウハチローが②着。最初ハナはドンインザムードに譲っていたが3コーナー過ぎから抑えきれず先頭に立つ積極策。結果的にこの形が吉と出てデビュー以来最高のパフォーマンスを発揮できた。

新馬戦からしばらくは中距離ダートを走ってきたが、距離を短縮したことでグングンと成績が上がり、一戦ごとに先行するダッシュ力も備わってきたことが成長をうながした事は確か。まだ上を望める素質の持ち主で重賞制覇は手が届くところまで来ている

1番人気のドンインザムードは早めに交わされる形になりながら後続の追い上げを防ぎ③着は確保。今日は途中からメイショウハチローに来られる予想外の展開に持ち込まれ、上手く対応しきれなかったことが痛かった。

逃げにこだわる馬ではないが、今日は結果的に行き切った方が良かったしこの暑さも少なからず影響している事も確か。今日の一戦は全力を出し切れなかったもので、次走以降の巻き返しは必至と見たい。

2番人気のダノンフィーゴは中団から伸びきれず⑩着に大敗。スタート後すぐの芝の部分では良い位置を確保できていたが、ダートに入ってからは流れに乗れず位置取りが悪くなってしまったのが痛かった。

今日は④着のインユアパレスを含めた前4頭が上位を独占と流れが向かなかった事もあるが、一番の原因はこの暑さか。一息入れてリフレッシュさせてからの巻き返しに期待したい。


─次はココに注目!─
8人気5着
バトルクライ


前が残る展開の中、後方から一番良い末脚を見せゴール前は外からグイグイと伸びてきた。今日の流れではここまでが精一杯だったが、展開さえハマれば上位に喰いこめる脚力は再確認できた。

7歳馬ながら若々しい馬体をキープしており、衰えは全く窺えない。長距離輸送も慣れたもので、日本中どこの競馬場へも遠征が可能なのも大きな強み。重賞制覇の夢はまだ絶たれていない。

(執筆:持木秀康)


久光匡治
二天一流ホースマン

久光匡治

調教 美浦 取材
七夕賞◎6人気2着激走!
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従来、専門家がその道一本で務めあげる取材と調教。その双方を股にかけ、場所を選ばず活躍する二天一流ホースマンとは彼のこと。馬・人の両側面からあらゆる可能性を探り、時には上位人気馬を印から切り捨てることも辞さない予想スタイルはまさに天衣無縫。優馬の産んだサムライが、今日も未踏の道を征く。 (担当厩舎:青木、奥村武、粕谷、加藤士、萱野、平岩、堀内、室井、和田郎)



関西トレセン捜査班
栗東センバツ記者陣

関西トレセン捜査班

情報 栗東

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