【レパードS】コントレイル産駒が展開も味方に重賞初制覇!/紆余曲折の6歳が最適舞台で大仕事!【CBC賞】

08/09 (日) 妙味解析!回顧ファイル
FILE:8/9(日) 新潟7R

レパードS(GⅢ)

発馬を決めたドンエレクトスが注文を付けてハナを切り、8枠2頭も積極的に前へ。前を見つつチェリヴェントが5番手辺り。スタートで遅れたショウナンバンライとマクリールは後方待機を余儀なくされた。前半600m通過35秒9から向正面の入り口で一旦13秒0にラップが落ちたが、8枠2頭の突っつきもあり800m~1000mに掛けてのラップは12秒1に再加速。結果、このペースアップが勝敗の決め手となった印象がある。

直線で粘り込む先行3頭に好位から外へ持ち出して追ったチェリヴェントが残り100m過ぎから急追し、最後は粘るパイロマンサーをアタマ差捉えた所がゴール。③着に1番人気メルカントゥールが粘り、逃げたドンエレクトスは④着の入線となった。

勝ったチェリヴェントの勝因は前3頭から一列後ろの位置でひと呼吸付けたこと。息の入れづらい流れの中、前を見つつのポジションが取れ、直線は前3頭の隙間がなく、少し追い出しを待たされたくらい。このひとつひとつの僅かなゆとりが最後の伸びに繋がった印象。

最後の400mが12秒5-12秒8のフィニッシュであり、この0秒3だけ落ちたラップの中で唯一脚色が鈍らなかったのがチェリヴェント。ガチンコ勝負から一歩引いた巧い立ち回りが結果に結び付いた。

プレッシャーを受けながらの2番手で早目に先頭に立つことになったパイロマンサーだったが、最後までメルカントゥールには並ばせず強い競馬を見せた。馬装の伝達が上手くいかなかったUAEダービーを除けば、3戦負け無しで交流G1も勝っている実績上位馬らしい底力を示しての②着は立派。レベルの高い路線だと思うが、十分主役を狙っていける素材と言えるだろう。

直線の立ち上がりではまとめて飲み込むかのように見えたメルカントゥールだったが、伸びそうで伸びない流れ込みで③着まで。どうもうまく手前が換えられなかったようで、初めての左回りは少なからず影響しただろう。戦歴や馬体からしてまだまだ良くなる要素はある馬だけに、今後の伸びしろに期待を懸けたい。

揉まれるのを嫌って逃げの手に出たドンエレクトスは結果的には追われる競馬で厳しくなった。目標になる立場の弱みが出た結果だけに評価を下げる必要はないが、今日で10戦目ながらその辺りの不安が払拭できていないのは、先に向けて心配にもなる要素。いずれにせよ広いコースがベターなのは確かだろうし、先へ向けてはまだ必要な経験が残っているのも同時に覚えておきたい。


─次はココに注目!─
2人気6着
ショウナンバンライ


ヨッコイショといったスタートで前半から後方の位置。頭数こそ落ち着いていたものの、後方から追い上げるには厳しい新潟コースだけに、この序盤の後手がそのまま結果に繋がってしまった。前2戦の連勝もスムーズな競馬をした中でのものであり、今回は相手関係が上がった中で自分の形に持ち込めなかったのならば、この敗戦もやむなしと言ったところか。

小倉で勝っているとはいえ馬格以上に大きな走りをする馬で、本質的には広いコースの方がパフォーマンスを上げてきそうなタイプ。条件戦でそこまで足踏みする素材ではなく、今回を良い経験を積んだと割り切って次走で狙ってみたい。

(執筆:久光匡治)


FILE:8/9(日) 中京7R

CBC賞(GⅢ)

中京開催も3週目に入ったが晴天続きで相変わらずパンパンのスピード馬場をキープしている馬場コンディション。その中で抜群のスタートダッシュからハナを奪ったのは高松宮記念でも先手を奪っていたインビンシブルパパ。

前半の3ハロンが32秒4と重賞にしても速いラップを刻んでいたが、流石に最後は失速。その中で2番手争いをインで追走することが出来た12番人気フロムダスクが直線で抜け出し、コースレコードに0.3秒差に迫る1分06秒5で優勝。

NHKマイルの後、3勝クラスを卒業するのに2年以上かかった馬だが、前走でブリンカーを付けてスプリント戦に距離を戻した事で見事一変。快速馬揃いのこのメンバーでも2番手争いに加われた事には正直驚かされた。

6歳になってこれだけ変わる馬も珍しいが、スプリント戦こそがこの馬にとっての最適条件だった事を証明。今後のローテーションは不明だが、ベスト条件が判明した事は大きな財産になったし、この競馬をマスターすれば上のクラスに行っても侮れない存在になりそう。

ゴール前で4頭の激しい②着争いを制したのは2番人気レイピア。中団のインで流れに乗り前がバテた所をジワジワと追い上げ、ゴール前の叩き合いに競り勝つ勝負根性は、さすが高松宮記念⑤着馬。

中京を得意にしており前走の函館戦を一叩きしてのここはこの夏の目標だったハズだし、勝っておきたかったところだが何とか賞金を加算する事は出来た。夏場に激しいレースを2戦した後だけに今後は体調次第になりそうだが、引き続き注目しなければいけない一頭。

③着には3勝クラスを勝ち上がったばかりながら3番人気に支持されていたレッドエヴァンス。道中はレイピアとほぼ同じ位置にいたが、直線で外に持ち出す時に外の馬と接触する不利。それを克服しての走りで勝負根性の高さを再認識できた。

ゴール前4頭の②着争いを一番外に持ち出し、スムーズに走れた事も最後の一伸びに繋がった一因。混戦に強いタイプで今後も激しいレースになればまた浮上してきそうだ。

④着のプロトポロスと⑤着のジェニファーにとっては悔しいレースになったが、今日の一戦を今後の肥やしにして成長して欲しい。


─次はココに注目!─
1人気9着
ディアナザール


今日はスタート後に躓いて最後方からのレースになってしまったのが大きな誤算。腹をくくった川田騎手は直線勝負の競馬にかけ、直線の坂を駆け上がるまでは良い脚を使っていたが、ゴール前は大渋滞にハマりほぼ馬なりのままゴールイン

まだ4歳だし、叔母にジェンティルドンナを持つ良血馬。今日は不甲斐ない一戦になってしまったが、重賞は勝てるポテンシャルは持っている馬。次走で人気が落ちるようなら大きく狙える馬で、忘れずにマークしておきたい。

(執筆:持木秀康)


久光匡治
二天一流ホースマン

久光匡治

調教 取材 美浦
先週ロードトレイル穴推奨
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従来、専門家がその道一本で務めあげる取材と調教。その双方を股にかけ、場所を選ばず活躍する二天一流ホースマンとは彼のこと。馬・人の両側面からあらゆる可能性を探り、時には上位人気馬を印から切り捨てることも辞さない予想スタイルはまさに天衣無縫。優馬の産んだサムライが、今日も未踏の道を征く。 (担当厩舎:青木、奥村武、粕谷、加藤士、萱野、平岩、堀内、室井、和田郎)



関西トレセン捜査班
栗東センバツ記者陣

関西トレセン捜査班

情報 栗東

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