【セントライト記念】豊富なスタミナと機動力を武器にいざ淀へ!/完璧すぎるヒロイン候補が誕生!【ローズS】

09/13 (日) 妙味解析!回顧ファイル
FILE:9/13(日) 中山11R

セントライト記念(GⅡ)

横並びのスタートから最内のウェイクフィールドが主張して先手。馬場の悪さもあって各馬が出たなりの位置取りだったが、3番手辺りにアスクエジンバラとサヴォアフェールが付け、ゴーイントゥスカイ、バステール、サノノグレーターが後方と、人気所は割と想定された位置取りでの追走となった。1000m通過は62秒5。前半600m辺りから見た目で分かるほどスピードが落ち、800~1000mは13秒3とかなりラップが落ちた。

後半1000mが58秒8でラップ構成が12.2-12.1-11.5-11.4-11.6。スローからの後傾ラップで前が残る土日の馬場傾向からも後方勢には難しいレース。早目に先頭に立ったアスクエジンバラを目標に好位から伸びたジャスティンシカゴが突き抜け、②着にも好位から脚を伸ばしたサヴォアフェールが入線。最後の最後に外から脚を伸ばしたアウダーシアがアスクエジンバラを交わして③着に浮上。上位3頭が菊花賞への優先出走権を獲得した。

勝ったジャスティンシカゴは序盤にしっかり出して番手からの運び。スローペースもあってジワッと押し上げたアスクエジンバラにもムキにならず、一歩控えた3番手の内でジックリ脚を溜めていた。馬場の傷みからか4コーナー手前では鞍上から叱咤のステッキが飛んだが、そこでも離されずに追走すると、直線は狭い所をこじ開けるようにズバッと伸びてきた。

一見すると早仕掛けにも見えたプリンシパルSでも相当な粘りを見せていたように、とにかく体力に長けた馬で、今回はその持ち味を存分に発揮できた印象。人気は無かったが、競馬は横綱相撲で距離が延びるのも恐らくは歓迎材料になる。負かした相手を考えても本番で案外侮れない馬に思えてくる。

好位からの正攻法でしっかり伸びたサヴォアフェールが②着。重賞挑戦は京都新聞杯④着以来だったが、ダービーの上位入線馬を相手に堂々たる立ち回りが光った。上がりの速い競馬になっただけに、勝ち馬とは内と外で僅かとはいえ、進路取りに差が出た分はあっただろう。

とはいえ、道中の折り合いが非常にスムーズでゴーサインにも素直に反応しており、若かった春先からすればかなりの成長を示した競馬。ようやく持っているポテンシャルに中身が追いついてきた印象があり、これまた本番でも侮れない存在と言える。鞍上が誰になるのか注視したい。

流れとコース取りを思えば、アウダーシアの③着は高く評価して良さそう。道中は中団で我慢させて残り600mから大外を進出。ロスのある進路選択になりながらも坂を上ってから更にグンと伸び、見た目のインパクトは相当だった。

タフな展開を突き抜けたスプリングSも然り、速いラップの持続力勝負で持ち味が活きる馬で、早い段階で外目に持ち出した鞍上のエスコートは光った。因みに、残り100m過ぎに鞍上が左手綱をファンブルして手放す場面はあったが、馬がバランスを崩すことはなく、これは着順への影響はない事象。

早目先頭で④着のアスクエジンバラは遅い流れにもコントロールが利いていてトライアルの内容的には悪くない走りだが、これまでも結果を出しているように、とにかく中山が合うレース巧者。菊花賞となるとコース対応が課題になってくる。

後方から脚を伸ばして⑥着止まりだったゴーイントゥスカイは遅い流れを思うとそう悪くもない結果だが、一列前のアウダーシアほど反応できなかったのも確か。あくまで本番は次というレース振りだったとはいえ、右回りを完全克服と言い切れず、今後の調整に目を光らせたい。

ダービー③着のバステールは直前の追い切りでもピリッとしなかったように仕上り面に疑問符が付く中、あまり向いているとも言えない渋った馬場での競馬。最後は全く反応しておらず、諸々噛み合わない条件が揃ってしまった印象だ。


─次はココに注目!─
9人気5着
エリプティクカーブ


後方寄りの中団から直線に向いても手応えは十分。一気に弾けてきそうな雰囲気だったが、いざ追い出しを掛けたタイミングで前を走るサヴォアフェールがフラ付く場面があり、その真後ろでお見合いに近いほど同じ動きになってしまった。

内から外へ行ったタイミングではアウダーシアも伸びてきて馬体を接触。恐らく、直線さえスムーズに抜けて来れたら、菊花賞権利まで届いたのではないかと思われる。

2勝馬ゆえに次走が菊花賞になるか分からないが、もし出れたとしても距離が延びて良いレイデオロ産駒。案外侮れない馬に思えるし、条件戦からの再出発であれば、当然ながら注目せざるを得ない存在だろう。

(執筆:久光匡治)


FILE:9/13(日) 阪神11R

ローズS(GⅡ)

本馬場入場時に激しい降雨があったが、スタート時には雨も上がり何とか良馬場でレースはスタート。ファストフォワードがハナを奪ったが他に主張する馬はおらず、淡々とした流れになった。

その中で勝ったのは単勝1倍台の断然人気に推されたモンローウォーク。2番手からの競馬で展開に恵まれたとは言え、ノーステッキで戸崎騎手がゴール前には後ろを振り返るほどの圧勝劇。

これで無傷の4連勝。前半のペースが例年より遅く勝ち時計こそ目立つものではないが、インパクト抜群の勝ち方だった。ジュウリョクピエロを除いたオークス組が結果を残しておらず、秋華賞でもかなり期待ができる逸材が誕生した。

3馬身差の②着には好位のインで脚をためていた3番人気エンネが入線。直線入り口ではモンローウォークの真後ろにいたが、最後は力及ばず。とは言え、まず安泰と映る②着であったことは確かだろう。

ひと夏を越して馬体重がプラス10キロと更にパワーアップし、牝馬らしからぬ雄大なフォルムへと成長。まだ上昇余地は残しており、馬体が引き締まれば本番でも侮れない存在になる。

③着にはキタサンブラックの全妹イクシードが入線。いつも通り中団で脚をためる形でのレースになったが、今日の流れでは前の2頭に届かなかったのは仕方のない結果。

品のある好馬体は惚れ惚れするものだし、秘めた素質は世代屈指と見て良い期待馬。内回りの秋華賞ではどう立ち回るかがカギになるが、ハマれば大仕事をしても不思議はない存在。

4番人気に推されたタイセイボーグはまさかのしんがり負け。骨折明けでチューリップ賞以来の出走と完調にはなかったし、直線までは良い手応えで運んでいたが最後は一杯と距離も長かった。マイル以下のレースでの巻き返しに期待したい。

名牝スマートレイアー産駒で8番人気だったスマートプリエールは⑥着に敗退。スタート後しばらくして挟まれ後方まで下がる不利が痛かった。今日はオークス時とは違い落ち着きがあって、精神的な改善がうかがえたし馬体も一回り大きくなって成長。今後の巻き返しに期待したい。


─次はココに注目!─
11人気5着
ミリタリータトゥー


道中は最後方からの競馬で直線勝負に賭けていたが、今日の流れではここまでが精一杯。デビュー以来2連勝してきた馬だが気合乗りは遅く、まだ走る方に目覚めていない段階でのもの。

小倉戦の後は一息入れてここを目標に調整されていたが、今日は少し成長を見せ若干の前向きさがうかがえた。この馬も牝馬らしからぬ雄大な馬体の持ち主で、秘めた素質はかなり。自己条件に戻ればすぐに勝ち上がれる馬だろう。

(執筆:持木秀康)


久光匡治
二天一流ホースマン

久光匡治

調教 美浦 取材
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従来、専門家がその道一本で務めあげる取材と調教。その双方を股にかけ、場所を選ばず活躍する二天一流ホースマンとは彼のこと。馬・人の両側面からあらゆる可能性を探り、時には上位人気馬を印から切り捨てることも辞さない予想スタイルはまさに天衣無縫。優馬の産んだサムライが、今日も未踏の道を征く。 (担当厩舎:青木、奥村武、粕谷、加藤士、萱野、平岩、堀内、室井、和田郎)



関西トレセン捜査班
栗東センバツ記者陣

関西トレセン捜査班

情報 栗東

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