以前は気性の難しさが前面に出て、全くアテにならなかったブリエヴェールだが、年齢を重ねたこともあって、だいぶ安定して走れるようになってきた。そして同馬を管理する小笠師のコメントにいつも入るのが、「ホントにジョッキーと手が合うんですよね。」という興味深いワード。

　ということでここ４戦続けて手綱を取っている金子騎手に話を聞いてみた。曰く「この馬ってオンとオフしかないんですよ。なので前半はスイッチを入れないようにジワっと行きながら、少しずつポジションを上げるんです。まぁ正直いつもうまくいくか自信はないんですけど笑。｣と謙遜していたが、この絶妙なさじ加減が近走の走りに繋がっているのは間違いない。

　前々走はやや骨っぽいメンバー・前走は少し斤量が堪えていた、とのことで人気を落としているようなら面白い存在と言えるだろう。