1200ｍで連勝中の②ブラックケリー、その兆候は今年２月、５走前にあたる小倉戦で既に見えていた。

当時の小倉は、雨の影響が残って稍重発表。私の計算で馬場差+1.3秒と時計が掛かる馬場設定。
この状況で、②ブラックケリーはハナを切ったわけだが、そのテン３Ｆは33.8秒。それはキツい。しかも、番手の馬には結構絡まれている。これでは９着大敗も仕方ない……

と、話はここで終わらない。
是非VTRを見てもらいたいのだが、この馬はこんなにもキツイ流れを作りながら、実はゴール寸前まで先頭で踏ん張っているのである。
最後の最後にドッと来られて着順だけ下がったもので、２着となら0.1秒差。このレースを見た時点で、これは1200ｍでモノになると密かに目を付けていた。

適性外のダート、特殊条件の千直と回り道をした末に再び戻った1200ｍで才能開花は必然の話。

３連勝に挑む今回は、今の馬場設定にマッチした内枠引き。ソツない騎乗が持ち味の横山武史騎手というのも、この場合はプラス材料と考えていい。
加えていえば、前走でこの馬の後塵を拝したのが、誰あろう横山武史。テン乗りでも良い走りのイメージがあるはずだ。