舞台好転の⑫パッセアジルが狙ってみて面白そうな馬。

『おいおい、同じ舞台の２走前がサッパリやんけ！』などと思われる方もいるかもしれないが、当時は最内枠でスタートが決まらず砂を被るストレスが大きい競馬だったうえ、初めての中央での競馬で決着時計が同日の２勝クラスと遜色ない速い時計になった点も大目に見られる要素。

むしろ『本格的な流れや、まともに砂を被るなど、良い経験ができた』と、敗戦をポジティブに捉えても良いくらいだ。

距離を延ばした前走ではしっかりハナを切って⑤着に奮闘したが、実はこのレース、道中のラップが同日２勝クラスの同条件と近似値で流れており、逃げたパッセアジルにとっては上のクラスと同等のラップを踏んで⑤着したことに十分な価値がある。

前走でのピッチの利いた走りと実際に示したスピードを存分に生かせるのが、冒頭でも述べた好条件の東京ダート1400ｍであり、２走前と違って外寄りの枠が引けたのは実力発揮を叶えるに当たってプラスαの要素となる。

さぁ、まんまと粘り込んでいただこう。